ブラバムの軽量スポーツ、『BT62』にレーシングカー…最初の1台が完成

最大出力700hpのV8をミッドシップに搭載

軽量化のために未塗装ボディも選択可能

70台限定生産で価格は75万ポンドから

ブラバム BT62 コンペティション
ブラバム BT62 コンペティション全 18 枚

元F1ドライバーのデビッド・ブラバム氏が立ち上げた新しい自動車ブランドのブラバム・オートモーティブは5月14日、ブランド第一号車のブラバム『BT62』(Brabham BT62)のレーシングカー「コンペティション」の最初の1台が完成し、顧客に引き渡した、と発表した。

画像:ブラバム BT62 コンペティション

デビッド・ブラバム氏は1965年に生まれ、F1で3度タイトルを獲得したジャック・ブラバム氏の三男として知られる。デビッド・ブラバム氏は1990年と1994年、F1に参戦した。その後、全日本GT選手権やルマン24時間耐久レースなどで活躍してきた。

そのブラバム・オートモーティブのブランド第一号車が、ブラバムBT62だ。車名の「BT」とは、ブラバムのF1マシンのシャーシ名に付けられていたBTに由来する。これは、1961年にブラバムF1を立ち上げたジャック・ブラバム氏とロン・トーラナック氏の名前の頭文字をとったものだ。

最大出力700hpのV8をミッドシップに搭載

ブラバムBT62のミッドシップには、5.4リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は700hp、最大トルクは68kgmを引き出す。

このエンジンを、乾燥重量972kgの軽量ボディに組み合わせた。巨大なリアウィングなどにより、エアロダイナミクス性能を追求しており、最大で1200kg以上のダウンフォースを獲得する。

もともとサーキット専用車のブラバムBT62だが、レースに出走したいと考えるユーザー向けに開発されたのが、コンペティションだ。ブラバムBT62のコンペティションには、ブラバムのセンターロックホイール、空気圧ジャッキングシステム、レース用ディスプレイ、軽量で取り外し可能なマルチファンクションステアリングホイールが装備される。

さらに、ブラバムBT62のコンペティションには、FIA(国際自動車連盟)の基準を満たす軽量カーボンファイバー製セーフティセルとロールケージを装備した。ブラバムの「カーボンオンカーボンブレーキ」も採用する。これはモータースポーツ向けABSとトラクションコントロールとの相乗効果により、サーキットでの高いストップパワーとコントロール性を追求したものだ。ブラバム BT62 コンペティションブラバム BT62 コンペティション

軽量化のために未塗装ボディも選択可能

軽量化のために、未塗装ボディとインテリアトリムのない仕様も選択できる。コンペティション仕様は、助手席は未装備で、オプションとした。

このブラバムBT62のコンペティションの最初の1台が完成し、顧客に引き渡された。ブリットカー耐久選手権に参戦する英国のホースパワーレーシングが、最初の顧客となっている。

ブラバムは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響により、生産を一時停止していた。生産再開の後、初めてラインオフしたのが、ブラバムBT62のコンペティションだ。同社は順次、欧州やオーストラリア、ニュージーランドなどの顧客に向けて、BT62を生産していく。

70台限定生産で価格は75万ポンドから

なお、ブラバムBT62は、サーキット仕様、コンペティション仕様、公道仕様の3種類を合わせて、70台を限定生産する計画だ。ハンドル位置は、右と左を用意する。英国でのベース価格は、75万ポンド(9730万円)。コンペティション仕様は、ユーザーの好みで、購入後に公道仕様に変更することも可能だ。

公道仕様では、車両価格プラス15万ポンドで、公道走行に必要な法規への対応が図られる。また、前後アクスルにリフトキットを追加し車高を上げる、ステアリングロックの幅を広げる、エアコンを追加する、ドアロックとイモビライザーを取り付けるなど、公道ユースを想定した変更が施される。700hpのエンジンパワーは維持される。

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型は新開発エンジン搭載のHEVに…土曜ニュースランキング
  2. 【BYD ラッコ 新型試乗】1週間、日常使いをしてわかった「2つのメリット」と「3つの課題」…中村孝仁
  3. ホンダ『WR-V』が2027年に大幅改良か? 新顔デザイン採用、待望のハイブリッド追加も!
  4. 冷却グリルも再現、ベスパ誕生80周年記念『プリマベーラ80th』発売 限定30台
  5. 純水洗車の「The Fleur MISATO」、「洗い放題.com」が埼玉・三郷にオープンへ…9月26日
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  3. デンソー、バッテリーパスポートサービス開始…欧州電池規則への対応を支援
  4. 物流のAI革命「ロジスティクス4.0」の先にある商用車の新ビジネス…ローランド・ベルガー 小野塚征志氏[インタビュー]
  5. 廃棄ガラスのフロート板ガラス水平リサイクルに成功、日本板硝子と板硝子協会が国内初実証
ランキングをもっと見る