BMW 5シリーズ 改良新型、プロトタイプの画像 5月27日発表

韓国でワールドプレミアを行う理由

新型コロナに配慮して非対面・非接触イベントに

プロトタイプの画像はPHV

BMW 5シリーズ 改良新型の開発プロトタイプ
BMW 5シリーズ 改良新型の開発プロトタイプ全 9 枚

BMWは5月18日、改良新型『5シリーズ』(BMW 5 Series)を5月27日、韓国でワールドプレミアすると発表した。

現行5シリーズは7世代目モデルで、2017年1月にデトロイトモーターショー2017で、セダンがワールドプレミアされた。より軽く、よりダイナミックに、さらに経済的かつ完全にコネクテッドした車を目指して開発された。軽量化に関しては、アルミや高張力スチールの使用を拡大し、従来型比で最大100kgの軽量化を達成した。

現行型のボディサイズは、全長4935mm、全幅1868mm、全高1466mm、ホイールベース2975mm。従来型比で36mm長く、6mmワイド、2mm背が高い。ホイールベースは7mm延びた。エアロダイナミクス性能は、10%改善している。

インテリアは、ドライバー重視のスポーティさと、洗練された上品さを最適にバランスさせた。優れた品質を持つ素材を用い、高いクオリティで仕上げられる。後席頭上のゆとりが拡大しており、セダンの場合、トランク容量は530リットルに引き上げられた。

韓国でワールドプレミアを行う理由

この現行5シリーズの改良新型が5月27日、韓国でワールドプレミアされる予定だ。韓国で主力車種のワールドプレミアを行うのは、輸入車ブランドではBMWが初めてになるという。

これは、韓国で5月28日から6月7日にかけて開催予定だった釜山モーターショー2020が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大の影響で、中止されたことと関係がある。2019年11月、BMWグループの経営陣は韓国を訪問し、釜山モーターショー2020での新型車のワールドプレミアを約束した。この約束を守るために、改良新型5シリーズは韓国でワールドプレミアされる。これは、BMWグループの強い意志が反映された結果だという。BMWグループは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだ韓国当局の対応も、高く評価している。

新型コロナに配慮して非対面・非接触イベントに

また、韓国でのワールドプレミアを決定した理由として、5シリーズが韓国市場で人気が高いことが挙げられる。韓国での2020年4月のBMWブランドの新車販売において、5シリーズは最量販車種だった。5シリーズはBMWの韓国法人のBMWコリアが設立された1995年から2020年4月までに、およそ19万6000台を販売しており、名実ともに韓国国内で最も人気が高いビジネスセダンになるという。

BMWは、新型コロナウイルスのリスクを避け、イベント参加者の安全に配慮する。今回のワールドプレミアは、韓国のBMWドライビングセンターのテストコースを舞台とする。テストコースという屋外環境において、非対面・非接触でイベントを進行する計画だ。「ドライブ・ザ・ニュー・ノーマル(DRIVE THE NEW NORM)」というテーマを掲げ、新型コロナウイルス時代にBMWだけができる異色のローンチイベントになるという。

なお、今回のワールドプレミアの様子は、BMWの公式デジタルチャンネルを通じて生中継される予定だ。

プロトタイプの画像はPHV

BMWは、改良新型5シリーズのセダンのプロトタイプの画像を1点配信した。フロント部分にはカモフラージュが施されているが、フロントフェンダーに充電用のフラップが確認できることから、プラグインハイブリッド車(PHV)と見て取れる。

現行5シリーズのPHVが、「530eセダン」だ。PHVパワートレインは、エンジンがダウンサイズの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力は184hpを発生する。モーターは最大出力113hpで、8速AT「ステップトロニック」と一体設計された。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力252hp、最大トルク42.8kgmを引き出す。0~100km/h加速6.1秒(4WDは6.2秒)、最高速235km/hの性能を発揮する。

二次電池は、リチウムイオンバッテリーだ。バッテリーの蓄電容量は12kWh。EVモードでは、最大66km(WLTP計測モード)をゼロエミッション走行できる。この効果もあって、最も環境性能に優れる仕様で、欧州複合モード燃費62.5km/リットル、CO2排出量36g/kmを実現した。バッテリーは後席の下にレイアウトされ、トランク容量は410リットルを確保している。

また、EVモードの最高速は、110km/h。「eDRIVE」モードを「MAX」に切り替えると、最高速は140km/hへ引き上げられる。EVモード走行時には、歩行者や自転車に対する警告音発生装置を採用した。このシステムは30km/h以下の速度域で作動し、他の道路利用者に車両の接近を知らせる。

《森脇稔》

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