ボッシュのESC、欧州で1万5000人以上の命を救う…自動運転の基礎技術に位置付け

ボッシュのESCを最初に装備したメルセデスベンツSクラス(1995年)
ボッシュのESCを最初に装備したメルセデスベンツSクラス(1995年)全 3 枚

ボッシュ(Bosch)は5月19日、横滑り防止装置の「ESC」が、欧州だけでも過去25年間に1万5000人以上の命を救い、およそ50万件近くの人身事故を未然に防いだ、と発表した。

1995年、ボッシュとダイムラー・ベンツ(当時)は、横滑り防止装置のESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)を、メルセデスベンツ『Sクラス』に初めて装備した。以来、ESCは危険な状況においても、車両の進路を安全に維持してきた。

ボッシュはESCを継続的に改善し、現在までに2億5000万台以上を生産してきた。現在、全世界の新車乗用車の82%がESCを装備している。2017年には、この数字は64%だった。

ESCの搭載は、多種多様な車両タイプに及んでいる。ボッシュは、内燃機関から電気モーターまでのあらゆるパワートレイン向け、そしてマイクロカーから商用車までのあらゆる種類の車両に向けて、ESCを生産している。ボッシュは、二輪車向けにもESCと同様の機能を可能にするシステムを開発した。ボッシュが2013年に量産を開始したモーターサイクル用スタビリティコントロールの「MSC」は、物理的限界内において、ライディングのあらゆる状況下で車両の安定性の維持に貢献するシステムになるという。

ボッシュは、ESCは多くの先進運転支援システム(ADAS)、そしてボッシュが「ビジョン・ゼロ」を目指すうえで進める自動運転にとって、基礎になるテクノロジー、としている。

《森脇稔》

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