ボルボカーズ、財務基盤を強化…新型コロナによる世界経済の不確実性に備える

総額146億6600万スウェーデンクローナの融資枠は、2つで構成される。ひとつの融資枠は、106億6600万スウェーデンクローナ。期間は2年間で、1年の延長オプションがある。もうひとつの融資枠は、40億スウェーデンクローナ。期間は2年間で、1年の延長オプションが設けられている。
今回の発表は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による世界経済の不確実性に備えるものだ。ボルボカーズはすでに、2020年通期(1~12月)の業績見通しを撤回した。ボルボカーズによると、新車市場の弱体化と生産の混乱により、売上高、利益、キャッシュフローが前年よりも低くなると予想されるという。そんな中、ボルボカーズは将来に向けて、新しいテクノロジーと製品に投資し続けている。
総額146億6600万スウェーデンクローナの融資枠は、ボルボカーズが確保している13億ユーロ(約1530億円)の未実行の融資枠に、追加する形となる。この融資枠は、2017年に契約されており、期限は2022年となる。
ボルボカーズは、2つの新しい融資枠により、財務基盤をさらに強化する、としている。
《森脇稔》