【VW シャランTDI 新型試乗】貴重な輸入ディーゼルミニバン、その実力は…渡辺陽一郎

VW シャランTDI
VW シャランTDI全 16 枚

クルマの選択肢は、日本車、輸入車を取り混ぜて豊富だが、クリーンディーゼルエンジンを搭載するミニバンは少ない。日本車では三菱『デリカD:5』とトヨタ『グランエース』だけだ。

【画像全16枚】

そしてミニバンは海外では少数派だから、輸入車も限られる。その意味でVW(フォルクスワーゲン)『シャランTDI』は、ディーゼルを搭載する貴重な輸入ミニバンだ。

直列4気筒2リットルクリーンディーゼルターボを搭載しており、最高出力は177馬力(3500~4000回転)、最大トルクは38.8kg-m(1750~3250回転)だ。同じエンジンを使う『ゴルフTDI』の性能は150馬力・34.7kg-m、『パサートTDI』は190馬力・40.8kg-mだから、シャランTDIのチューニングは両車の中間に位置する。

VW シャランTDIVW シャランTDI
最大トルクの38.8kg-mを1750~3250回転で発生させるため、1900kgに達する車両重量でも、パワー不足は感じない。ただしディーゼルとしては、アクセルペダルを踏んだ直後の反応が比較的穏やかだ。高い駆動力が唐突に沸き上がる感覚を抑えた。

1400回転以下では駆動力の落ち込みも感じるが、高回転域の吹き上がりは活発だ。ATレバーがDレンジの状態で加速しても、4000回転に達してからシフトアップした。ノイズも小さいから、実用回転域の駆動力を高めたガソリンエンジンに近い感覚で運転できる。

現行シャランの発売は2011年だから、乗り心地の硬さに設計の古さを感じるが、走行安定性は良好だ。

シャランTDIのWLTCモード燃費は14km/リットルだから、『ステップワゴン1.5Lターボ』の13.6km/リットルと同等になる。しかもシャランはディーゼルだから、軽油価格が安く、Lサイズのミニバンでありながら経済的だ。安定性も優れているので、高速道路を使った長距離移動の機会が多いユーザーに適する。

VW シャランTDIVW シャランTDI

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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