BMW 5シリーズ 欧州向け改良新型にPHV、最大出力292hpに向上…燃費は58.8km/リットル

2.0ターボを中心にしたPHVシステムを強化

欧州の大都市部の「グリーンゾーン」では自動的にEVモードに

先進運転支援システムに新機能を追加

BMW 5シリーズ・セダン 改良新型のPHV「530e」
BMW 5シリーズ・セダン 改良新型のPHV「530e」全 25 枚

BMWは、欧州向けの改良新型『5シリーズ』(BMW 5 Series)に、最新の「eDRIVE」テクノロジーを搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)を設定すると発表した。

画像:BMW 5シリーズ・セダン 改良新型のPHV「530e」

改良新型5シリーズでは、PHVのラインナップを5モデルに増やし、セダンだけでなく、ワゴンの『5シリーズ ツーリング』でも選択できるようにした。ツーリングの場合、3分割の後席バックレストを折りたたむと、荷室容量は430リットルから最大1560リットルに拡大する。

2.0ターボを中心にしたPHVシステムを強化

改良新型5シリーズのPHVは、「530e」を名乗る。PHVパワートレインは、エンジンがダウンサイズの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。最大出力は184hp/5000~6500rpm、最大トルクは30.6kgm/1350~4000rpmを発生する。モーターは最大出力109hp、最大トルク27kgmで、8速AT「ステップトロニック」と一体設計された。「XtraBoost(エクストラブースト)」機能により、一時的に2つのパワーユニットの出力を向上できる。この時、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力292hp、最大トルク42.8kgmを引き出す。従来型に対して、パワーは40hp強化された。

強化されたPHVパワートレインを得た530eは、セダンの場合、0~100km/h加速5.9秒、最高速235km/hの性能を発揮する。従来型に対して、0~100km/h加速は0.2秒短縮されている。

二次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは、最大67km(WLTP計測モード)をゼロエミッション走行できる。この効果もあって、最も環境性能に優れる仕様で、欧州複合モード燃費58.8km/リットル、CO2排出量39g/kmを実現した。バッテリーのサイズに変更はない。バッテリーは後席の下にレイアウトされ、トランク容量は410リットルを確保している。

欧州の大都市部の「グリーンゾーン」では自動的にEVモードに

また、EVモードの最高速は、110km/h。「eDRIVE」モードを「MAX」に切り替えると、最高速は140km/hへ引き上げられる。EVモード走行時には、歩行者や自転車に対する警告音発生装置を採用した。このシステムは30km/h以下の速度域で作動し、他の道路利用者に車両の接近を知らせる。

高電圧バッテリーは、標準装備の充電ケーブルを使用して家庭用ソケットで充電できる。BMW「i Wallbox」を利用すれば、充電はおよそ3時間半で完了する。充電ソケットは車両のフロント左フェンダーに設けられている。

PHVの全車に、BMW「eDrive Zone」と呼ばれるデジタルサービスが標準装備される。これは、車両が欧州の大都市に設けられた「グリーンゾーン」に入ると、自動的にEVモードに切り替わるシステムだ。

先進運転支援システムに新機能を追加

改良新型では、先進運転支援システム(ADAS)に、新しい機能が追加された。長距離走行時の快適性を向上させるとともに、ドライバーの視界が制限された状況での安全性を向上させるのが狙いだ。

オプションの「ドライビング・アシスタント」に含まれる「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」システムには、「ステアリング・アシスタンス」を通じて元の車線に復帰させる機能が追加された。また、新たに「ドライビング・アシスタント・プロフェッショナル・パッケージ」に含まれる「ステアリング&レーン・コントロール・アシスタント」も更新され、「アクティブ・ナビゲーション」が組み合わせられた。これにより、ナビゲーションのデータを使って、車線変更が必要なタイミングを事前に察知し、「レーン・チェンジ・アシスタント」を使って、簡単に車線変更が行えるようになった。

また、自動車専用道路で車列の最後尾に付いた際、最適な車線に車両を誘導してくれる新しい機能、「エマージェンシー・レーンのオートマチック・フォーメーション機能(緊急自動車線選択機能)」も用意されている。

「パーキング・アシスト」には、最大50mを自動操舵しながら後退できる「リバース・アシスト」が追加された。新しいドライブレコーダーでは、車両周辺の様子を撮影して保存することができる。また新たに、車両周辺を立体的に可視化してメーターパネル内に表示することで、現在の交通状況、ドライバーアシスタントシステムの状態、回避コースをより詳細に把握できるようにしている。

《森脇稔》

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