ZF、商用車事業を強化…WABCOの買収が完了

ZFのウォルフ=へニング・シャイダーCEOとWABCO(ワブコ)を統合したZFの「商用車コントロールシステム」部門のトップに就任したフレデリック・ステッドラー氏
ZFのウォルフ=へニング・シャイダーCEOとWABCO(ワブコ)を統合したZFの「商用車コントロールシステム」部門のトップに就任したフレデリック・ステッドラー氏全 3 枚

ZFは5月29日、WABCO(ワブコ)の買収が完了した、と発表した。

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WABCOはベルギーの企業。トラック、バス、トレーラーなどの商用車向けに、安全性、効率、コネクティビティ向上を可能にするブレーキコントロールシステム、技術、サービスを提供する世界的なサプライヤー。製品ラインナップは、統合ブレーキシステム、横滑り防止装置、エアサスペンション、トランスミッションコントロール、空力やテレマティクス、フリートマネージメントに関するソリューションなど、幅広い。

商用車分野では現在、道路交通の安全性向上、車両の高効率化や低排出ガス化と維持費の低減が望まれており、デジタル化が急速に進んでいる。そんな中、ZFは業界の全ニーズに対応できる体制を整えている。フリート管理におけるデジタルソリューション活用の増加は、システム全体の最適化と物流管理の効率化が進む機会になるという。

WABCO のZFへの統合は、それぞれの業界をリードする2社が力を合わせて、商用車技術をさらに進化させ、顧客の要望に応える製品やサービスの提供を目指すものだ。今後ZFは、商用車部門のサービスポートフォリオとビジネスの拡大に注力していく。

将来的に、WABCOはZFの10番目の事業部、「商用車コントロールシステム」として活動を行う。ZFへの統合後も、WABCOはこれまで通り、サービスポートフォリオの拡大と顧客ニーズへの対応を最優先する。新しい商用車コントロールシステム事業部は、世界45か所で従業員約1万2000人を擁する。ZFの商用車テクノロジー事業部、アフターマーケット事業部、グローバルの開発チームと緊密に連携していく。

WABCOの統合を、「商用車インテリジェンスのモバイル化」というパフォーマンスプロミスと結び付けることで、ZFはさらに幅広い製品やサービスを顧客に提供できるようになるという。電動を含む駆動系システム、シャシーコンポーネンツ、センサー類、統合型の先進ブレーキ、ステアリング、運転支援システムの供給を通して、自動車メーカーの技術的な競争力向上をサポートする。さらに、商用車向けにデジタルフリート管理ソリューションやグローバルなアフターマーケットサービスも提供する、としている。

《森脇稔》

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