【トヨタ RAV4 PHV】日本発売まもなく…EV走行距離95km、最上位モデルとして登場

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)全 27 枚

トヨタは、新型『RAV4』のプラグインハイブリッドモデル『RAV4 PHV』をまもなく発売することを正式に発表した。EV走行距離95km、ハイブリッド走行で航続1300kmを実現。さらに最高出力306psを発揮するなど、最上位モデルにふさわしい走行性能も手に入れた。トヨタのSUVとしてプラグインハイブリッドシステムを搭載するのは初めて。

RAV4は1994年に初代が登場、今年4月には世界販売1000万台を達成するなど国内外で高い人気を誇るクロスオーバーSUVだ。2019年4月に5代目となる新型RAV4が登場。力強いデザイン、3種類の4WDシステム、TNGAプラットフォームの恩恵による高い走行性能や実用性などが評価されている。2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞し名実ともに人気車種となった。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
RAV4 PHVでは、RAV4が目指した「Fun to Drive」をさらに突き抜けるべく、新開発のプラグインハイブリッドシステム「THS II Plug-in」を採用。RAV4ハイブリッドと比べ、フロントモーターとインバーターを高出力化、18.1kWhの大容量そして高出力の新型リチウムイオンバッテリーと組み合わせ、システム最高出力306ps(225kW)を達成。さらにEVモードでの「走りの楽しさ」を長く楽しめるよう、クラストップレベルのEV走行距離95kmを実現した。

通常走行時はほぼEVとして電気の力のみで走ることができるため、ダイレクトでトルク感ある走りが楽しめる。さらにエンジンでアシストすることによって0-100km/h加速は6.0秒と力強い加速を実現している。TNGA(GA-K)の採用によって大容量のリチウムイオンバッテリーを車体中央の床下に搭載することで、さらなる低重心化、重量バランスの最適化を追求。上質な乗り心地と高い静粛性、優れた操縦安定性を実現した。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
普通充電に対応し、AC200Vで約5時間30分、AC100Vで約27時間でフル充電が可能。荷室には1500W/AC100Vのコンセントを用意し、電化製品などを使用することが可能。バッテリーのみで1500Wで7時間、エンジンによる発電を使えば3日間の給電をおこなうことができる。またヒートポンプエアコン、リモートエアコンシステム、後席シートヒーターを採用することでEV走行距離の低下を抑制するなど、EVとしての使い勝手を追求した。

外観は、専用のフロントグリルとロアモール、専用LEDデイライトを採用。新意匠の19インチアルミホイールも用意した。ボディカラーはRAV4 PHV専用色の「エモーショナルレッドII」を含む全6色を設定。ボディ下部は光沢のある「アティチュードブラックマイカ」を組み合わせており、スポーティな装いとなっているのも特徴だ。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
室内は、天井やピラー、オープントレイもブラックで統一。さらに全面にレッドステッチを散りばめることでスポーティさと上質さを演出している。合成皮革シート表皮採用のスポーティシートを全車標準装備。「BLACK TONE」と「G“Z”」グレードには横基調のキルティング意匠とレッドリボン加飾を、「G」にはファブリックと革のような質感を併せ持つレザテックを採用している。

先進装備としては、大型9インチのディスプレイオーディオと車載通信機(DCM)を標準装備。Apple CarPlayとAndroid Autoに標準対応するなど、スマートフォンとの連携を強化。安全面では歩行者(昼夜)や自転車(昼間)を検知するプリクラッシュセーフティ採用の「Toyota Safety Sense」を装備。車両全周囲の映像を映し出すパノラミックビューモニター、ヘッドアップディスプレイの採用などと合わせ、安心装備を充実させた。

正式な発売日、価格は未公表。

トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る