レクサス LCコンバーチブル、LFA の技術でエンジン音をチューニング…今夏欧州発売へ

最大出力471hpの自然吸気の5.0リットル V8搭載

エンジン回転数の上昇と下降に合わせてエンジン音が変化

LCクーペと同等の静粛性を可能にした技術

レクサスLC500コンバーチブル
レクサスLC500コンバーチブル全 16 枚

レクサスの欧州部門は6月1日、今夏発売する予定の『LCコンバーチブル』(Lexus LC Convertible)において、スーパーカーの『LFA』の技術を導入してエンジンサウンドをチューニングした、と発表した。

【写真】レクサスLCコンバーチブル(全16枚)

LCコンバーチブルは、レクサスの最上級クーペ、『LC』のオープンモデルだ。クーペモデルと同等の走りをコンバーチブルでも実現するために、ボディ全体を新設計した。高いボディ剛性のほか、流麗なスタイリングや充分なラゲージスペースを追求し、コンバーチブルに適したパッケージングを構築している。

最大出力471hpの自然吸気の5.0リットル V8搭載

ガソリン車の「LC500」グレードのパワートレインは、5.0リットル V型8気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。北米仕様の場合、最大出力471hp/7100rpm、最大トルク55kgm/4800rpmを引き出す。10速ATの「ダイレクトシフト」との組み合わせにより、伸び感のあるリニアな加速を追求した。走行シーンに応じて駆動力をきめ細かく制御し、日常走行から限界域の車両コントロールまで、ドライバーの感覚に合う走りを狙った。

ドライバーが自然吸気V8の官能的なエンジンサウンドを、コンバーチブルで楽しめるように、吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、迫力ある排気音を演出する外装バルブを採用した。オープン走行時に、より気持ち良いサウンドにこだわったという。

エンジン回転数の上昇と下降に合わせてエンジン音が変化

レクサスは、LFAの技術を導入して、LCコンバーチブルのエンジンサウンドをチューニングした。レクサスが、エンジンサウンドへの取り組みを強化したのは、スーパーカーのLFAからだという。LFAの自然吸気のV型10気筒ガソリンエンジンのスペシャリストは、理想的なサウンドを生み出すために、何が必要かを見出した。

LCコンバーチブルの場合、クーペボディのLFAと異なりオープンボディのため、V8のエンジンノートをキャビン内の静粛性とバランスさせる必要があったという。レクサスは、これを「正反対の調和」と呼ぶ。

最大のサウンド効果を達成するために、エンジン音は、エンジン回転数の上昇と下降に合わせて変化し、ドライバーのアクセル操作と10速ATのシフトチェンジに合わせて、より強力になる。これに対して、穏やかなクルージング時には、音が抑えられるので、オープン走行の際でも会話がしやすいという。

5.0リットルのような大排気量で自然吸気のV8エンジンは、連続した脈打つサウンドが特長だ。レクサスは音響技術を駆使して、これをスペクトルハーモニー(耳に心地よい完璧な音の間隔)、ステレオフォニックサウンドと組み合わせて、音の深さや感覚を刺激し、心地よさを生み出す品質を作り出したという。

LCクーペと同等の静粛性を可能にした技術

アクティブノイズコントロールは、車内で発生する音の周波数をきれいにするための技術だ。これにより、オーディオスピーカーからアンチパルスサウンドが放出され、エンジンとパワートレインからの望ましくない低周波音を打ち消す。

LCのクーペでは、キャビン内のノイズはルーフのマイクでモニターされる。しかし、コンバーチブルの場合、ドライバーのヘッドレスト内にマイクを配置する必要があった。ドライバーの耳に近いほど、より広い範囲の周波数を拾うことができる一方、どの座席位置でも正確に機能するようにするためには、複雑なアルゴリズムを計算する必要があったという。

レクサスは、LCのコンバーチブルでも、LCのクーペと同等のキャビンの静粛性を確保したいと考えた。音響シミュレーションが行われ、ノイズが室内に侵入している場所を特定し、防音材と吸音材の量と配置を最適化した。

後席の後ろの折りたたみ式ルーフの収納エリアは、タイヤと排気音がキャビンに入る経路となるため、とくに重点的に取り組んだ。防音材を追加するための充分なスペースがなかったため、トリム素材自体を変更した。構造物に空気を通し、裏面に吸音材を使用することで、収納スペースの全面でノイズを吸収する設計にした、としている。

《森脇稔》

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