【シトロエン C5エアクロスSUV 新型試乗】走りの情報を的確に伝えてくる感覚にうっとり…岩貞るみこ

シトロエン C5エアクロスSUV
シトロエン C5エアクロスSUV全 23 枚

C3エアクロスSUVとは違う。ぜんっぜん違う

『C3エアクロスSUV』に対して、『C5エアクロスSUV』。C5は、大人なユーザーに向けて外観の差し色はちょっと控えめにして、単にC3を大きくしただけ? と、思ったら大間違いだ。違う。ぜんっぜん違う。

【画像全23枚】

まず、内装が違う。C5のインテリアは高級志向で、横線を意識したスイッチのレイアウト。シフトレバーまわりは、ドライバーと助手席のいる空間をきっちり分けるがごとく、わざと大きくものものしい存在感を作りあげている。そう、フランスは個を重んじる国なのだ。クルマは、前後左右にウォークスルーできるのが便利よねと声をそろえる日本とは異なるのである。

座面は高く、座ると視界良好。さらに、背もたれが大振りで包み込まれ感があって頼もしい。走り出す前から、大人なエスコート感が満載なのである。

シトロエン C5エアクロスSUVシトロエン C5エアクロスSUV
シトロエン C5エアクロスSUVシトロエン C5エアクロスSUV

走りの情報を的確に伝えてくる感覚にうっとり

そして走り。今回のエンジンは、2リットルディーゼル+ターボで8ATなので、そもそもC3とは載せているものが違うのだが、走らせたときの印象もまったく違う。小気味よくきびきび走るC3に対して、C5のほどよくまとまったゆったり感が秀逸である。

そして加速する加減が見事なほど、私の感覚に合っている。アクセルに対する速度の上がり方はもちろん、アクセルペダルを踏んでいるときの右足の手応えならぬ足応えの、いい意味の重さが加速を実感できるのだ。

たしかに、ディーゼルエンジンのガラガラ音はする(アイドリングストップ機能があるので信号待ちは気にならない)。でも、一度、速度を上げてしまえば気にならないどころか、今の加速の感じや、ブレーキの状態など、走りの情報を的確にドライバーに伝えてくる感覚にうっとりなのである。

シトロエン C5エアクロスSUVシトロエン C5エアクロスSUV

お洒落な外観とはうらはらな真面目さ

ディーゼルというと、燃費に期待するけれど、残念ながらこちらは、街中:高速が、9:1で走って11km/リットルという結果(今回限りの参考地)。ただ、スポーツモードでエンジン回転数を高めに保ちながら走るよりも、ノーマルモードの方が圧倒的に軽快に走れるし、トルクも十分すぎるほどある。

カタログ燃費は、ノーマルモードで計測するため、ノーマルモードですっかすかな乗り心地にして数値をよくしているんじゃないのと疑うようなクルマもあるなか、律儀にノーマルモードで走りのよさを実現させる実直ぶり。お洒落な外観とはうらはらな真面目さも好感が持てるのである。

シトロエン C5エアクロスSUVシトロエン C5エアクロスSUV

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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