イギリスの富豪が本気でオフローダーを作ったら…「グレナディア」プロジェクトの全貌とは

イネオス グレナディア 開発車両(スクープ写真)
イネオス グレナディア 開発車両(スクープ写真)全 13 枚

オーストリアで謎のプロトタイプをスクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。一見、メルセデスAMG『G63』に見えるが、よく見ればグリルをはじめボンネットフード、フェンダー、バンパーなど多くの相違点がみられる。このプロトタイプを当てた方は相当なマニアといえそうだ。

その正体は、イネオス・オートモティブが開発している新型オフローダー、『グレナディア』市販型プロトタイプだ。イネオス社はイギリスの大富豪、ジム・ラトクリフ氏が創業した化学企業で、その個人資産は220億ポンド(約3兆円)とも伝えられる。

捉えたプロトタイプは、カモフラージュが厳重ながらフロントグリルのコーナーには円形のヘッドライト、その下には長方形のエアインテーク、傾斜下スキッドプレートなど、ランドローバーの初代『ディフェンダー』から多くのデザインを取り入れていることがわかる。サイドにはボディクラッディングが装着されているが、4枚のドアを持つことは明白だ。

このグレナディアプロジェクトは、当初ランドローバーからディフェンダーの権利を購入しようと試みるも断られたため、ゼロから同様のモデルを開発したという。同社では、スチール製ラダーフレシャーシとサスペンションの開発のために、メルセデス「Gクラス」、トヨタ「スープラ」、BMW「Z4」と同様のオーストリアのマグナ・シュタイア社と協力しているという。

パワートレインとその生産工場に関しては、これまでBMW製ということしかわかっていなかっが、詳細を入手。エンジンはBMW製3.0リットル直列6気筒ガソリンとディーゼルエンジンを搭載、ウェールズのブリッジェンド工場で生産されることが判明した。

2021年初頭の市場投入を目指しており、派生モデルを含め年間2万5千台という大掛かりな生産を計画している。また同社によると、「ディフェンダーと同レベルの品質を持つ、妥協のないオフローダー」になるといい、ライバルはトヨタ『ハイラックス』などとなる。

新型車を最速スクープ『Spyder7』をチェック!

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「このサイズ感は良い」上陸間近のアルファロメオ『ジュニア』、日本に最適とSNS注目
  2. 路面に「矢印」照らすウインカー国内初搭載、トヨタ『カローラクロス』が改良
  3. 「一目惚れしたかも」ジープ『コンパス』新型にSNS興奮、初のEVに「航続650kmって優秀では」
  4. オートサロンで注目の1台、スバル『S210』ついに抽選申込を開始 限定500台のみ
  5. 昔ほど“馬力アップ”しない? それでも交換する価値がある理由~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  4. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
ランキングをもっと見る