[カーオーディオ・インストレーション]低音強化…サブウーファーの電源配線 その2

ユニットサブウーファーの一例(フォーカル)。
ユニットサブウーファーの一例(フォーカル)。全 1 枚

もろもろとセオリーが存在しているカーオーディオユニットの取り付け作業。それらを1つ1つフィーチャーし解説している当コーナー。現在は「サブウーファー」の取り付けにまつわるあれこれを説明している。今回も前回に引き続いて“電源配線”について説明していく。

さて、「パワードサブウーファー」を使う場合にはもちろん、「ユニットサブウーファー」を使う場合にもそれを鳴らすための「外部パワーアンプ」の“電源配線”が必要となる。前回は主に、プラス側の配線をする際に実行されることの多い“バッ直”という作業工程について解説した。今回は、それを行うときに施工される安全確保メニューを紹介する。

ところで“バッ直”とは前回説明したとおり、メインバッテリーから直接電源を引き込む配線方法のことを指す。で、それを完成させるにあたっては、安全性の確保のために「ヒューズ」の設定がマストとなる。

“ヒューズ”とは、過電流を防止するためのアイテムだ。で、これは以下のようなときに活躍する。

クルマのボディはマイナス側の配線の役割も担っている。電装品のマイナス側の配線を省略するためだ。しかし、この仕組みが関係して次のようなトラブルが起こり得る。もしもプラス側のケーブルがどこかで断線したり被膜が破けたりして導体部分がボディ(鉄板部分)に触れると…。プラス側とマイナス側が直結する“ショート”が発生する。そして“ショート”すると“抵抗”となるものがなくなるわけなので、途方もない量の電気が一気に流れ出す。結果、被膜は溶け出し、最悪燃え出す。そして最悪、車両火災に発展…、なんてことにもなりかねない。

しかし“ヒューズ”を設定しておけばそうはならない。“ショート”が起こってもたちまちのうちにこれが切れるので、過電流が遮断されるからだ。

“カーオーディオ・プロショップ”ではそもそも、プラス側の配線が断線する可能性を排除しながらワイヤリング作業を行うが、万一の危機管理として“ヒューズ”の設定も抜かりなく行う、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も“配線作業”に関する解説を続行する。乞うご期待。

カーオーディオ・インストレーション百科 Part3「低音強化」編 その8・サブウーファーの“電源配線”について ll

《太田祥三》

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