トヨタ フォーチュナー 改良新型…IMVプロジェクトの人気7人乗りSUV、タイで発表

トヨタ・フォーチュナー改良新型(タイ仕様)
トヨタ・フォーチュナー改良新型(タイ仕様)全 23 枚
トヨタのタイ法人は4日、7人乗りSUV『フォーチュナー』の改良新型を発表した。モデルライフ中期のアップグレードになる。フォーチュナーはトヨタ自動車が2004年から展開する「IMV」=革新的国際多目的車プロジェクトの1車種だ。

IMVプロジェクトではタイがピックアップや多人数乗用車の生産拠点となっており、現行フォーチュナーは2015年から東南アジア、オーストラリア市場に投入された。タイではPPV=ピックアップベース乗用車と呼ばれるカテゴリーに属し、さらにその中でもラグジュアリー・セグメントになる。フォーチュナーは、タイのPPV市場でシェア43.4%を占める人気車だ。

改良新型の開発では、「プレステージ&クール」というテーマで「ラグジュアリー」や「モダン」といった感覚を強調したという。レジャー用途と日々の通勤の両方で使える1台だ。大胆なエクステリアデザインは、プレミアム感を増してリフレッシュされた。これは、都市内の快適なトランスポーター、そしてタフなオフロード開拓者という、フォーチュナーの役割を反映させたものだ。

もっとも有意義な変更点は車体内部で、エンジン設計の見直しにより、出力を増強しながら燃費の向上を図った。2.8リットル4気筒ターボディーゼル・エンジンの最高出力は150kW(204PS)、ピークトルクは500Nmだ。これは従来型に比べてそれぞれ20kW、50Nmの強化となる。タイ市場向けには2.4リットルも用意される。オーストラリアのユーザーにとってうれしい改良点は牽引重量の増加で、従来型プラス300kgの3100kgとなった。

室内のディスプレイは9インチ(タイ上級グレード)または8インチ(タイ標準グレードとオーストラリア仕様)で、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応する。

タイ市場では6月4日から受注を開始し、標準グレードは6月からデリバリーを開始、上級グレード「レジェンダー」は8月からのデリバリーとなる。価格は131万9000タイバーツ(=約460万円)から183万9000タイバーツ(=約640万円)まで。オーストラリア市場での発売は8月下旬の予定だ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. アイシンが明かす、トランスミッションの膨大な経験値とノウハウが電動化を主導する理由
  3. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  4. メルセデスベンツ、全固体電池搭載『EQS』で1205km無充電走行を達成
  5. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る