リニア静岡工区、トンネル掘削を含まない準備工事を6月中に再開したい…JR東海が静岡県に要請

西俣ヤードにおける工事状況と準備再開内容。
西俣ヤードにおける工事状況と準備再開内容。全 3 枚写真をすべて見る

JR東海は6月12日、リニア中央新幹線静岡工区において、6月中にも再開したいとするヤード準備工事の内容を明らかにした。

静岡工区については、大井川水系の水資源問題を巡って、工事主体のJR東海と静岡県が、国土交通省が主催する有識者会議を通して、科学的な見地から検討を進めているが、静岡県はこの問題の解決がなければ静岡工区の工事を認めない姿勢を崩していない。

このような経緯で、静岡工区の西俣、千石、椹島(さわらじま)の各ヤードでは、トンネル掘削の前段階として進めていた一部の工事が中断もしくは未着手となっていることから、JR東海の金子慎社長は5月29日の社長会見で「6月中にも準備工事に入らなければ2027年の開業が困難」という見方を示し、静岡県に対して、トンネルの掘削を含まない準備工事の再開を了承する要請を行なったという。

要請内容によると、各ヤードでは土砂ピットや濁水処理設備等の設置、樹木伐採や斜面補強など坑口予定箇所の整備を再開したいとしており、千石、椹島の両ヤードでは、切土や盛土をした上で、工事を進めるとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

この記事の写真

/

写真ピックアップ

  • 赤い1000形のイメージ。小田原方の一般色車6両と混結になるため、赤い1000形が先頭になるのは新宿行きの上りとなる。
  • 鹿児島本線と久大本線の被災状況。
  • 「ウィング・シート」サービスを行なっている京急の2ドア・クロスシート車2100形。
  • 斜面崩壊が発生した五十崎~喜多山間。
  • 瀬戸内海の「青」と海岸線から見える波の「白」をイメージしたツートンカラーとなる「etSETOra」の外観イメージ。エトセトラの「エト」を読み替えた「えっと」が広島弁で「たくさんの」「多くの」を意味することから、列車名は「『えっと』瀬戸の魅力を感じてほしい」という意味も込められているという。
  • 裏面が30分の1程度の地図となった「北の大地の入場券」。左は根室本線釧路駅、右は釧網本線釧路湿原駅のイメージ。
  • 高山本線飛騨一ノ宮~高山間の被災現場。
  • リニア静岡工区椹島ヤードにおける工事状況と準備再開内容。

ピックアップ