シダックスは、役員車・公用車・旅客バスなどの運行を行うグループ会社の大新東(DST)が、契約企業の従業員送迎用に次世代型燃料電池バス(FCバス)を導入し、6月22日より東京・有明地区にて運行を開始すると発表した。従業員送迎にFCバスを使用するのは国内初の試みとなる。
DSTは2016年より、自社が保有する車両を用いて、契約企業(約2000名)の従業員用送迎バス(計16台)を運行している。今回、このうち1台をFCバスに切り替える。導入するFCバスには、トヨタ『SORA』を採用。ガソリンを一切使用せず、水素と酸素を化学反応させ生まれた電力で走行するため、年間約20トンのCO2削減につながる。また、大容量外部給電システムを備え、災害時には電源としても活用できる。
DSTは、1962年に企業や官公庁、自治体などが保有する役員車、送迎バスなどの運転から車両メンテナンスまでを一括して行う国内初の自家用自動車管理業を開始。2000年には、従業員用送迎バスを含む一般貸切旅客自動車運送事業にも参入。2020年6月現在、全国で約230台の従業員送迎バスの運行業務を受託している。