ショップ・モビリティによる街づくり「SHOP STOP」…フードトラックのメロウが構想

ードトラックONE納車式。左:名門懐石料理店で修行を積み、フードトラックONEで独立開業した料理人遠山さん 右:メロウの森口拓也共同代表
ードトラックONE納車式。左:名門懐石料理店で修行を積み、フードトラックONEで独立開業した料理人遠山さん 右:メロウの森口拓也共同代表全 5 枚

フードトラックと空きスペースとをマッチングするプラットフォーム「TLUNCH」を展開するメロウは19日、「SHOP STOP」構想を発表した。あらゆるサービスのショップ・モビリティ化の推進をめざす。

バスストップがバスの停留所なら、SHOP STOP(ショップストップ)は、ショップの停留所という意味になる。メロウが構想するショップ・モビリティとは、「場所」の価値を拡張する次世代移動型店舗のことだ。車両の配車やマネジメントをデジタル上で運用管理し、アプリケーションを使って情報発信と店舗情報を提供するという。

SHOP STOPの業態は、フードトラックをはじめ、アパレルやマッサージといった小売、サービスなどがある。将来はオンデマンドでサービス提供を行ない、事前予約や決済などの機能も提供する予定だ。メロウの創業以来、ビルの空きスペースとフードトラックとをマッチングし、ランチスペースを提供してきたTLUNCHも、SHOP STOPへとアップデートする。

フードトラックプラットフォームのTLUNCH(=TRUCK×LUNCH)は、首都圏・関西・福岡エリアの240か所で、提携フードトラック約850店を展開している。月次の流通総額は1億円を超える。

SHOP STOPSHOP STOP

今回のコロナ禍による環境変化では、TLUNCHのモビリティビジネスプラットフォーマーとしての特性が発揮された。テレワーク増加による昼間人口の変化に合わせた、マンション向けフードトラック配車プラン「おうちでTLUNCH」では、開始から2か月弱で3万食以上を提供した。さらに、飲食店向けの無料フードトラック開業・経営相談件数は、5月は3月に比べ3倍の申し込みがあり、中でも飲食店の問い合わせは7割を超えた。

メロウでは、コロナショック対策に乗り出した飲食店の移動販売などへの、事業多角化支援をすでに本格化している。具体的には、「SHOP STOP」に参画する事業者に対し、次世代モビリティサービス「KINTO」と連携し、フードトラックのリーススキーム「フードトラックONE」を提供し、事業計画、経営相談、営業場所確保までのトータルサポートを行なっている。

SHOP STOPのさまざまな業態SHOP STOPのさまざまな業態

フードトラックに次ぐ、異業種連携ショップ・モビリティの第一弾は、6月下旬に発表される予定だ。今後メロウでは、集客力に頼る固定店舗ビジネスやECでは提供できない様々なサービスの、モビリティビジネスへの多角化をサポートし、ショップ・モビリティ市場の拡大に取り組むという。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  2. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  3. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  4. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  5. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  6. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  7. オールラウンドに使えるスポーツタイヤ「SPORTMAX Q5A」が登場!モータースポーツに超本気なダンロップに注目…東京モーターサイクルショー2024PR
  8. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  9. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  10. メルセデスベンツ『Gクラス』改良新型…449馬力の直6ツインターボ搭載、表情も変化
ランキングをもっと見る