中古車購入費用は過去最高の3兆7498億円、平均単価が上昇…カーセンサー調べ

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カーセンサーは、過去1年間に中古車の購入を検討した人に対して「カーセンサー中古車購入実態調査2019」を実施、中古車購入費用は前年比9.0%増の3兆7498億円となり、過去最高を記録した。

購入台数は同0.3%減の261万1000台で微減となったものの、中古車購入単価の平均は、同9.4%増の143.6万円。150万円以上の価格帯での購入者増加が、購入単価平均を押し上げた。また、直近で購入した中古車のボディタイプのトップは「軽自動車」で36.9%だったが、2015年以降から年々減少傾向。対して、「クロカン/SUV」が2017年以降(2017年5.0%→2019年6.7%)増加傾向にある。

中古車のイメージについては、「中古車は新車よりも気軽に買える(2015年60.9%→2019年65.1%)」が年々上昇し、「中古車でも新車でも利用目的にあえばどちらでもよい(2018年66.9%→2019年68.2%)」も上昇。一方、ネガティブに捉える「中古車は不安だ(2015年37.7%→2019年34.1%)」は年々減少している。また、「中古車に手を加えて乗ることは楽しい(2018年35.8%→2019年36.5%)」 「中古車は個性的なクルマが多い(2018年29.2%→2019年30.4%)」が前年比で上昇しており、中古車選択における趣味性の高まりが見られる。

中古車購入時の不安だったことについては、「お目当てのクルマが見つかるかどうか」「欲しいクルマの状態」が前年比で減少。一方、「中古車の購入手続き・方法」「手続きの多さ」が2015年の調査から年々増加している。満足だったことについては、「車体の大きさ(75.7%)」が最も高く、次いで「見た目、外装(71.0%)」が続く。

今回の調査結果について、リクルート自動車総研所長兼カーセンサー編集長の西村泰宏氏は、これまでの新車購入層が高価格帯の中古車を購入したことが、中古車購入単価の上昇につながっていると分析。その要因として、安全性や環境などへの対応により新車の価格が上がってきていることや、かつて中古車に対して抱かれていた「不安」などの負のイメージが払しょくされてきていることを挙げている。

また、「中古車は個性的なクルマが多い」とポジティブなイメージで捉える20代・30代の割合が圧倒的に高くなっている点に注目。この若い世代は、相対評価よりも絶対評価を価値観の軸としているといわれており、不人気車でも「人とカブらない個性的な選択肢」として好んで選ぶ者も多い。これら若い世代が、これまで販売台数などで人気を測ってきた日本のクルマに対する価値観に多様性をもたらしてくれる可能性を指摘している。

《纐纈敏也@DAYS》

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