[カーオーディオ・インストレーション]低音強化…サブウーファーの信号配線 その1

ユニットサブウーファーの取り付け例(製作ショップ:サウンドクオリティー<千葉県>)。
ユニットサブウーファーの取り付け例(製作ショップ:サウンドクオリティー<千葉県>)。全 1 枚

カー用のオーディオ機器を取り付けるにあたってのさまざまなセオリーを解説しながら、カーオーディオの奥深さや面白さをお伝えしようと試みている当コーナー。現在は「サブウーファー」を導入する際のあれこれについて解説している。

今回は、「サブウーファー」を鳴らそうとするときの信号配線に関する説明をお届けする。

さて、「サブウーファー」を鳴らそうとするときの信号配線は、「パワードサブウーファー」を使う場合には入力配線が、「ユニットサブウーファー」を使う場合にはそれを駆動するパワーアンプへの入力配線とパワーアンプからの出力配線の両方が行われることとなる。

まずは入力配線について解説していこう。なお、システムにプロセッサーが備わっていない場合の入力配線のやり方はふたとおりある。1つはメインユニットの「サブウーファー出力」を入力する方法で、もう1つは「スピーカー出力(メインユニットの内蔵パワーアンプで増幅された後の音楽信号)」を入力する方法、このいずれかだ。

で、メインユニットに「サブウーファー出力」が備わっているのであれば話は早い。そのアウトプット端子と「パワードサブウーファー」または「ユニットサブウーファー」用のパワーアンプのインプット端子とをラインケーブルで繋げば、入力のためのワイヤリング作業を完了できる。

しかし「サブウーファー出力」が備わっていない場合には、少々手間が掛かる。「パワードサブウーファー」または「パワーアンプ」のハイレベルインプット端子にスピーカー出力を入力する必要があるのだが、スピーカー出力はそもそも「サブウーファー」を鳴らすために用意されているものではないので、配線を“分岐”させる加工が必要となるのだ。

その分岐をどこで行うかはケースバイケースだ。メインユニットの裏側にアクセスして行われることもあれば、リアスピーカーの手前で行われることもある。

ところでどこで行われるにしても、この作業には1つの重要な決まりごとが存在している。それは「左右のchの信号を合成して入力する」というものだ。

1本のスピーカーケーブルには、左右どちらかのchの信号しか流れていない。1本のケーブルからしか入力しないと情報の欠落が起こってしまうのだ。ゆえに分岐作業は必ず、2箇所で行われることとなる。

今回はここまでとさせていただく。次回も、信号配線においてのポイント解説を続行する。お楽しみに。

カーオーディオ・インストレーション百科 Part3「低音強化」編 その10・サブウーファーの“信号配線”について

《太田祥三》

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