トヨタ RAV4 新型にPHV、史上最強かつ最速…米国発売

トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)
トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)全 22 枚

トヨタ自動車の米国部門は7月1日、新型『RAV4』のプラグインハイブリッド車(PHV)、『RAV4プライム』(Toyota RAV4 Prime)を米国市場で発売した。

RAV4にPHVが設定されるのは、今回が初めてだ。『プリウス』のPHVは、すでに米国市場に『プリウス・プライム』の車名で投入されている。新型RAV4のPHVもこれに倣い、RAV4プライムの車名で米国市場において発売された。

スポーティなエクステリア

外装デザインは、専用ミッドグリルとロアバンパーを採用した。さらに、メッシュグリルでスポーティさを際立たせ、ピアノブラックのアクセントで、高級感を高めている。足元には、19インチの専用アルミホイールと大径タイヤを設定した。

ボディカラーには、スーパーソニックレッドを新設定する。ボディ下部をブラックで塗装し、ブラックルーフと合わせて、コーディネートされた。インテリアは、視認性を高めるヘッドアップディスプレイや、大型9インチディスプレイオーディオを、新型RAV4シリーズで初採用する。パドルシフトも設定している。トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)

PHVシステム全体で302hpのパワー

新開発のPHVパワートレインは、新型『RAV4ハイブリッド』の直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジン(最大出力176hp、最大トルク22.5kgm)に、強力なモーターを組み合わせたものだ。「TNGA」による新型2.5リットル「ダイナミックフォース」エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジーにより、優れた動力性能や低燃費を追求した。

エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、302hpのパワーを引き出す。この数値は、新型RAV4ハイブリッドの219hpに対して、83hpの上乗せとなる。

駆動方式は、新型RAV4ハイブリッドと同様、電気式4WDシステムの「E-Four」とした。最新のE-Fourは、電気で駆動する後輪の最大トルクを増やしたのが特長だ。走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御を採り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を追求している。

強力なPHVパワートレインを得たRAV4プライムは、0~96km/h加速を5.7秒で駆け抜ける。新型RAV4ハイブリッドの0~96km/h加速7.8秒に対して、2秒以上の短縮を果たした。0~96km/h加速5.7秒は、先代RAV4の米国仕様に用意されていた3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジン(最大出力269hp)搭載車の6.3秒を、0.6秒短縮するものだ。トヨタによると、RAV4プライムはRAV4史上、最強かつ最速という。トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)

EVモードは米国のPHVのSUVで最長の67km

二次電池は、大容量のリチウムイオンバッテリーだ。このバッテリーを床下に搭載することにより、新型RAV4と同様の室内空間を確保した。また、低重心化により走行安定性の向上にも貢献するという。

EVモードでは、米国市場のPHVのSUVとして、最長の67kmをゼロエミッション走行できる。この効果で、米国EPA(環境保護局)燃費性能は、94MPGeを達成する見通しだ。トヨタによると、RAV4史上、最も燃費性能に優れるという。

プリウスPHV同様、「ヒートポンプオートエアコン」をRAV4 プライム向けに最適化して搭載した。高効率な電力消費を実現するなど、PHVに求められる高い環境性能を追求する。また、大容量バッテリーの利点を生かして、災害時に役立てるよう、駆動用電池に蓄えた電力を最大1500Wの出力で家電などへ供給できる外部給電機能を採用している。トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)トヨタ RAV4 プライム(日本名:RAV4 PHV に相当)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る