「水上のランボルギーニ」発表…モーターヨットをテクノマールと開発

テクノマールforランボルギーニ63
テクノマールforランボルギーニ63全 26 枚

アウトモビリ・ランボルギーニとイタリアンシーグループは6月30日、「テクノマール」ブランドのモーターヨット『テクノマールforランボルギーニ63』(Tecnomar for Lamborghini 63)を発表した。ランボルギーニの設立年1963年を記念した限定エディションだ。

【写真】テクノマールforランボルギーニ63(全26枚)

パフォーマンス、操縦するよろこび、品質とディテールへのこだわり、情熱。これらエモーショナルな要素を、革新的なエンジニアリングと独特なデザインで具体化したのがテクノマールforランボルギーニ63だという。

イタリアンシーグループは、ラグジュアリーヨット市場において世界最大規模のグループ企業の1つだ。エレガントなヨットで定評のある「アドミラル」、デザインとパフォーマンスで有名な「テクノマール」の2ブランドを展開している。

イタリアンシーグループによる開発プロジェクトは、ランボルギーニのチェントロ・スティーレ(デザインセンター)とのコラボセッションから始まった。インスピレーションはランボルギーニのハイブリッドスーパーカー『シアンFKP37』だ。スーパーキャパシターや素材に最新技術を採用し、個性的なデザインで未来を先取りしたような車だ。

デザインの方針、驚異的なパフォーマンスを実現するための技術設計、素材や細部に妥協しないこと、こういった2社のブランドに共通するDNAを解釈し直すことが、プロジェクトを通じての挑戦となった。テクノマールforランボルギーニ63テクノマールforランボルギーニ63

ヨットの完成にあたってアウトモビリ会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは「今回のコラボで2社は、それぞれのスタイルと専門性を異なる分野に持ち込み、多様性を共有し、再解釈し、新たな価値を加えて最終製品とした。もし水上のランボルギーニがどうなるかと聞かれたら、これだ、と私は答える」とコメントした。

また、イタリアンシーグループCEOのジョバンニ・コンスタンチーノは「限られた数がこのヨットのオーナーになるが、テクノマールで最も速いモーターヨットを所有するというだけではない。『テクノマールforランボルギーニ63』というマスターピースを持つことになるのだ。シアンFKP37と同じく、未来的なアイコンになるだろう」とコメントしている。

テクノマールforランボルギーニ63はスタイルとデザインのスタディではなく、高速ラグジャリーボートの前衛だ。ランボルギーニのスーパーカーが見せるパフォーマンスがそうであるように、テクノマールforランボルギーニ63のコンセプトの中心にあるものは、スピードと、軽量化技術によってもたらされる運動性能だ。

2基のMAN製V12帰投2000hpエンジンによって最高速度は60ノット、約111km/hに達する。テクノマールフリートの中で最速だ。船体の素材にはランボルギーニのスーパーカーと同じくカーボンファイバーを使用し、全長63フィート(約19.2m)でありながら重量は24トンで、この数字は超軽量に分類していいかもしれない。

エクステリアはスポーティなシルエットだが、造船技師が流体力学に基づいて設計した。造形についてはマルチェロ・ガンディー二が手がけた1960年代の『ミウラ』や70年代の『カウンタック』のラインを現代的に解釈したという。ハードトップ(キャビンの屋根)はランボルギーニのロードスター各車に着想を得たそうだ。船首のライトは横倒しのY字型で、シアンFKP37や『テルツォ・ミレニオ』コンセプトからモチーフを流用した。テクノマールforランボルギーニ63テクノマールforランボルギーニ63

インテリアは、軽量化と機能性を考慮した高性能素材を用いたハイテクな意匠で、“Made in Italy”の伝統を継承している。デザインはランボルギーニを象徴するすっきりとしたラインで、六角形やY字のモチーフが組み込まれている。カラーや内装材は車の「Ad Personam」と同様にフルカスタマイズが可能だ。

インパネは、車のインパネをアレンジしたもので、ナビゲーションや操作系がすべて組み込まれている。ランボルギーニのスーパーカーと同じように、ディテールはカーボンファイバー仕上げ。舵のハンドルはスーパーカーのステアリングホイールを模している。エンジンの始動/停止ボタン(エンジンが2基なので2つ)は、車と同じものだ。

第1号艇の完成は2021年初頭を予定している。

《高木啓》

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