社員は全員無事、熊本県のくま川鉄道が被災状況を公表…『ななつ星』は運行再開を延期 令和2年7月豪雨

5両すべてが浸水した車両。
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熊本県の人吉温泉駅(人吉市)と湯前駅(湯前町)を結ぶくま川鉄道は7月8日、2020年7月豪雨の被災状況を公式フェイスブックで明らかにした。

それによると、川村駅(相良村)の手前(人吉温泉方)から球磨川と川辺川の合流地点に架かる球磨川第4橋梁を含む1kmほどが甚大な被害を受け、橋梁は流出。観光列車「田園シンフォニー」仕様の在籍車両(KT-500形)5両全車が浸水したほか、人吉温泉駅の裏山から土砂が流入、本社も床上浸水したが、社員は全員無事だったという。

これにより再開の目途が立たない状態に陥っているくま川鉄道だが、同社の永江友二社長は「三陸鉄道さん、信楽鉄道さん、南阿蘇鉄道さんはじめ大きな被害を受けながらも立ち直っていかれた鉄道会社さんの姿を力に変え、再開していきたいと思っております。そうぞ、復旧まで皆様のお力をお貸しください」と述べ、国や熊本県の支援を受けつつ、復旧へ向けて前進したいとしている。

7月9日時点で九州の鉄道は、くま川鉄道のほか、鹿児島本線川内~鹿児島中央間、肥薩線(八代~吉松~隼人)、吉都線(都城~吉松)、久大本線日田~向之原間、日南線南郷~志布志間、肥薩おれんじ鉄道八代~出水間で再開の目途が立っていない状態で、肥薩おれんじ鉄道では通学生を対象にした代行バスの運行を検討しているという。

また、7月14日の運行再開を予定していたJR九州のクルーズトレイン『ななつ星in九州』も、豪雨の影響を受けて、再開予定日を8月15日に延期された。

こうした状況を受けて、赤羽一嘉国土交通大臣は7月7日の会見で「地域住民の皆さまの生活の足であり、鉄道事業者と連携した対応をしっかりと進めてまいります」と述べ、復旧へ取り組む姿勢を示している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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