【日産 アリア】内田社長「フェアレディZに匹敵の加速」…新たな歴史の扉を開く

日産アリアと内田誠社長
日産アリアと内田誠社長全 9 枚

日産自動車は7月15日、電気自動車(EV)のSUV『アリア』を発表した。日本での発売は2021年の半ばごろを予定しており、そこから順次グローバルにも展開する。乗用の量産EVとしては2010年発売の『リーフ』に次ぐ2車種となる。

アリアの車体は、全長4595mm、全幅1850mm、全高1655mmで、世界的な量販サイズである「Cセグメント」に属する。日本での価格は、補助金などを勘案した実質で約500万円からとしている。

2輪駆動(2WD)と4輪駆動(4WD)があり、バッテリー容量はそれぞれ65kWhと90kWhを用意しているので、顧客は計4タイプのバリエーションから選択できる。ちなみにリーフのバッテリーは40kWhと62kWhの2種類となっている。

注目の航続距離(社内測定によるWLTCモード)は、2WDが450kmまたは610km、4WDが430kmまたは580kmと十分な性能を確保した。130kWという大きい出力の急速充電器にも対応し、30分の充電で375kmの航続が可能なチャージができる。

最高出力も4車型すべてで異なり、最小は2WD(バッテリー65kWh)の160kWで、最大は4WD(同90kWh)の290kWとなっている。最高速度は2WDが160km/h、4WDが200km/h。停止状態から100km/hまでの加速性能は社内測定で最速5.1秒(4WD・90kWhタイプ)という。また、4WDは前後輪用に2基のモーターを搭載する方式とし、このシステムを「e-4ORCE(イー・フォース)」と名付けている。前後のモーターのトルクは個別に制御し、安定走行性能などの向上につなげた。

横浜市の本社近くに新設したブランド発信施設「ニッサンパビリオン」でのオンライン発表会に出席した内田誠社長は、「クロスオーバーの快適さとEVのもつ運転の楽しさを併せもつ正に自信作であり、日産の歴史の新たな扉を開くクルマだ。日産が得意とする走りでは、フェアレディZに匹敵する加速性能とし、ワクワクするドライビング体験を提供していく」とアピールした。

また、このアリアから車両前後に付ける「ブランドロゴ」を刷新する方針も示し「日産のイノベーションの歴史を引き継ぎ、未来へ向けて革新を続けていく私たちの情熱を表すもの。日産はまだまだこんなもんじゃない」と、新エンブレムに託した想いを語った。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
  4. 「完璧なフルモデルチェンジ」三菱『デリカミニ』が2代目に! 可愛さも機能も大幅進化で「後世に受け継がれる名車」と話題に
  5. 三菱ふそう、『スーパーグレート』3万1122台をリコール…ACMブラケットに不具合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る