日田彦山線添田-夜明間のBRT化が正式に決定…乗車機会は3倍、約400世帯で利便性が向上

「第6回日田彦山線復旧会議」ではBRT化に際し、各駅の整備イメージも提示。写真は添田駅の整備イメージ。
「第6回日田彦山線復旧会議」ではBRT化に際し、各駅の整備イメージも提示。写真は添田駅の整備イメージ。全 12 枚
JR九州は7月17日、「第6回日田彦山線復旧会議」の内容を明らかにした。

7月16日に開かれた今回の会議では、不通となっている添田~夜明間のバス高速輸送システム(BRT)による復旧が正式に決定。基本的に復旧に要する費用はJR九州が負担するが、福井橋梁と平迫橋梁の復旧については福岡県の事業として行ない、そのための協定を同県とJR九州が結ぶとしている。

BRTについては、前回の会議で添田~彦山間7.7kmと筑前岩屋~日田間13.6kmを一般道経由、釈迦岳トンネルを抜ける彦山~筑前岩屋間7.9kmを専用道とする案が出されていたが、今回の会議では福岡県が提案していた、東峰(とうほう)村内の筑前岩屋駅から6.2km先の宝珠山(ほうしゅやま)駅まで専用道を延伸する案が認められた。

会議では、BRT化により添田、東峰、日田の3市町村合わせて378世帯で鉄道時代より利便性が向上するとしており、4つの駅がある添田町内では11の駅・停留所、3つの駅がある東峰村では8つの駅・停留所、3つの駅がある日田市では12の駅・停留所設置が検討されるという。

今回の決定を受けて「JR九州は復旧工事に着手し、早期の復旧を目指すとともに、停留所の設置等、工事完了前に提供可能なサービスについては、随時実施するものとする」とされ、今後は、BRT運行開始へ向けた停留場の設置位置や運行ダイヤ、鉄道用地の取扱い、運行や運営に関する具体的な諸課題について、関係者間で調整を進めていくと結んでいる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ヤマハ、V4エンジンを搭載した新型「YZR-M1」を初公開! MotoGP サンマリノGPに投入へ
  4. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  5. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る