ホンダ CRF450R/RX フルモデルチェンジ…エンジン細部見直しや新設計フレームなど

ホンダ、CRF450R
ホンダ、CRF450R全 4 枚
ホンダは、市販モトクロッサー『CRF450R』とエンデューロレーサー『CRF450RX』をフルモデルチェンジし、2021年モデルとして受注期間限定で、それぞれ10月23日に発売する。

2021年モデルは、CRF450R、CRF450RXともに、エンジンの排気ポートをストレート化し、排気効率を上げることで、エンジン中・高回転域の出力向上を図るとともに、低回転域の扱いやすさを高めた。また、デコンプシステムのレイアウトを見直し、エンジン極低回転域の燃焼安定性を高めることで、ドライバビリティとストールタフネス性を向上。インジェクターの搭載角度を30°から60°に変更し、吸気効率を改善するとともに、エアクリーナーボックスの形状見直し、マフラーをシングル化するなど吸排気系を見直すことで、エンジンのトルクフィールを改善した。クラッチはレースで培ったノウハウを投入した油圧システムを採用することで、フリクションを低減し、操作性を向上。クラッチディスクの枚数を7枚から8枚へと変更し、クラッチ容量を27%向上させるとともに、フリクションスプリングを追加することで共振を抑制し、動力伝達率、耐久性を大幅に高めた。

フレームは新設計し、剛性を最適化することで、旋回性と安定性を高次元で両立させるとともに、すべての構成部品を徹底的に最適化することで、約1kgの軽量化を実現した。フロントサスペンションはストローク量を5mm増やし、走破性と乗り心地を向上。ラジエーターシュラウドには、エアーアウトレット穴を追加するとともに、ラジエーターグリルのフィンの角度と枚数を最適化することで冷却効率を高めた。また、サイドカバーなどの外装パーツの一部材質の見直しと、シングルマフラー化に伴い車体を大幅にスリムにすることで、ライダーの体重移動などの自由度を向上させた。

その他、シート取り付け構造を見直すとともに、外装パーツの取り付けボルト数を減らすことで、エアクリーナーに至るまでの工程を容易化。エアフィルターの脱着構造を変更し脱着性を向上させるとともに、フィルターの構造を変更し洗浄を容易にするなど、メンテナンス性を高めた。

CRF450RXは、CRF450Rをベースに、ライダーの手などを飛び石や枝から保護するナックルガードを標準装備したほか、スリムな車体に合わせサイドスタンドを新設計し、張り出しを抑えるとともに軽量化を実現。エンデューロモデルとしての仕様を充実させた。

カラーリングは、両モデルともにホンダのモトクロスマシンのアイデンティティを継承する力強さと情熱を表現するエクストリームレッドとしている。

価格はCRF450Rが103万4000円、CRF450RXが105万6000円。受注期間は7月21日から12月31日まで。

《纐纈敏也@DAYS》

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