ようやく時代が追いついた…今こそ欲しい「パーソナル軽」【懐かしのカーカタログ】

パーソナル軽
パーソナル軽全 23 枚

本当はこれからの時代にこそ1、2名乗車がメインの軽が出てきてほしいと思う。今回は、今の軽自動車市場でメインではなくなってしまった、パーソナルな用途の洒落た軽自動車を振り返ってみた。

【画像全23枚】

スバルR1(2004年)/R2(2003年)

スバルR2スバルR2
登場順でいうと4ドアの『R2』のほうが早く、2ドアの『R1』は、EVのショーモデル「R1e」のイメージを色濃く残した軽自動車サイズのパーソナルカーとして後から登場した。

当時スバルのチーフデザイナーに招致されたアンドレア・ザパディナス氏は『アルファ145』『フィアット・バルケッタ』などを手がけたデザイナーで、彼がタッチした両車は非常にチャーミングだった。

スバルR2スバルR2
が、『R2』に関しては斜め後方視界の改善のため後期型ではリヤドアが窓の形状を改められ、フロントマスクもスバルを象徴した航空機イメージの“スプレッドウイングスグリル”から、凡庸なデザインに改められることに。『R1』『R2』とも、アップライトな着座ポジションで決して実用性に難があった訳ではなかったのだが……。

ダイハツ・エッセ(2005年)

ダイハツ・エッセダイハツ・エッセ
“Essence(本質)”が車名の由来。『エッセ』があれば日常生活がすっきり美しくなる……そんな訴求のもと、税抜き65万円からの低価格で登場したのがこの『エッセ』。ドアガラスは中国製など徹底してコストを切り詰めるも、搭載エンジンや触媒などは新開発という意欲作だった。

ダイハツ・エッセダイハツ・エッセ
“和製ルノー5”といった台形フォルムの外観はシンプルで、ボディ色ごとにシート色も合わせるなど、こだわりの一面も。もっと長く生産を続けてほしかった1台だ。

オートザム・キャロル(1989年)

オートザム・キャロルオートザム・キャロル
ご存知のとおり初代『キャロル』は1962年にマツダから発売された『R360クーペ』に次ぐ軽自動車。世代でいうなら“2代目”となるカタログのモデルは、当時マツダが展開していたオートザムチャネル扱いとして登場。

スズキ『アルト』のエンジン、コンポーネンツを利用しながら、直後に登場した『レビュー』にも通じる丸みを帯びたオリジナリティあふれたスタイルが特徴。カタログも白地に切り抜き写真を多用した、モノ感覚の体裁。

ダイハツ・リーザ(1986年)

ダイハツ・リーザ、リーザ・スパイダーダイハツ・リーザ、リーザ・スパイダー
『フェローMAX』のハードトップなど先例はあったものの、登場時は久々のパーソナル(スペシャルティ)軽として衆目を集めたのがこの『リーザ』。傾斜の強いフロントガラス、丸みを帯びたスタイリングが特徴で、女性ユーザーを強く意識、写真のカタログは女性誌仕立てでニューヨークロケの素材を全面に用いている。

ダイハツ・リーザ、リーザ・スパイダーダイハツ・リーザ、リーザ・スパイダー
手動式ソフトトップを備えた2人乗りの“スパイダー”も登場し、このモデルにはターボも設定された。

スズキ・セルボ(初代・1977年、2代目・1982年)

スズキ・セルボスズキ・セルボ
もともとは『フロンテクーペ』の後継車として軽規格の拡大にあわせて登場。初代はまさに『フロンテクーペ』の拡幅版で、カタログの表紙のサイドビューの写真では(Aピラーの傾斜などを度外視すれば)見分けが付かないほど。

スズキ・セルボスズキ・セルボ
2+2のみの設定で、6連メーターを備えるなどスポーティな性格だった。2代目は一転して女性ユーザーを意識したクルマとなり、ガラスハッチをもつ丸みを帯びたルーフラインと太いBピラーが特徴。このモデルをベースに『マイティボーイ』も誕生した。

ホンダ・トゥデイ(1985年)

ホンダ・トゥデイホンダ・トゥデイ
車名は後に同社の原付スクーターの名に使われることとなったが、ロングルーフの低いフォルムがとにかく印象的だった初代。事実を記せばルノーの初代『トゥインゴ』(’92年)のほうが登場はずっと後のことだった。

当初は全車4ナンバーの設定だったが、CMに今井美樹を起用するなどし、洗練されたパーソナルミニの打ち出しは成功。途中でフェイスリフトを実施するなどし、’98年まで13年のライフスパンを全うした。

ホンダ・トゥデイホンダ・トゥデイ

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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