【三菱 eKクロススペース 新型試乗】このキャラ立ち、「デリカD:1」への改名もアリ?…島崎七生人

三菱 eKクロススペース
三菱 eKクロススペース全 16 枚

日産『ルークス』の“ハイウェイスター相当”のシリーズが、この『eKクロススペース』だ。ラインアップにはターボとNAが用意され、2WD/4WDの両駆動方式が用意される。

eKスペース以上のキャラ立ち、「デリカD:1」への改名もアリ?

実車に触れて「デリカD:1」という車名もアリだったのかも、と思った。思えば『パジェロミニ』の前例があったし、『デリカD:5』といえば、もともとアクティブなミニバンの元祖である。だとしたら、その系譜のシリーズ最小サイズのモデルとしてわかりやすい。

しかも実車の顔つきは“ダイナミックシールド”が与えられ、『eKクロス』同様、実にサマになっている。ディーラー店頭で大・中(=『デリカD:2』)・小と並べたら目を引くくらいだ。

三菱 eKクロススペース三菱 eKクロススペース
よくよく観察すると、ホイールアーチに沿って黒いモールのアクセントやルーフレールも備え、さりげなくアウトドアテイストも演出されている。いずれにしろ実車を目の当たりにした印象は『eKスペース』以上のキャラが立っていると感じることは確かだ。

外観の話で続ければ試乗車のボディ色のナチュラルアイボリーメタリック×サンシャインオレンジメタリックは『eKスペース』同様のオリジナル色だが、実に美味しそうで(!?)さわやかな色だ。広報車だけでなく、ぜひこの色を選んで乗って、街中の景色をカラフルにしていただきたい、と思う。

後席に嬉しい“優しさ”、そこかしこに

三菱 eKクロススペース三菱 eKクロススペース
試乗車は「T」グレード、すなわちターボの2WD車。過日に乗ったNAと較べるとさすがに動力性能の余裕は大きく、街中の加・減速や山道を駆け抜けるような場面で、余分にアクセルを踏み込む必要なしに思い通りにクルマを走らせられる。

3000rpmを超えても十分に力強く、このエンジンの出自もあってか、回転を上げた際のエンジン音はヨーロッパの実用車的な乾いた音質で、よくある軽自動車のエンジンの、絞り出すように回転を上げる音、フィールとは一線を画す。

三菱 eKクロススペース三菱 eKクロススペース
装着タイヤは165/55 R15 75Vサイズ(BSエコピアEP150)で指定空気圧は240kPaとなっていたが、路面から大きめの入力があった場合の突き上げは若干許すものの、その分ボディをフワつかせない安定感が感じられた。

後席はNA同様の広々感が何よりもいいが、天井のサーキュレーターが後席にもしっかりとエアコンの冷風を届けてくれているのがわかった。それとステアリングを握りながら前席に座っているよりも、後席のほうが耳に届くロードノイズのボリュームが1ランク低いことも実感した。

後席に人を乗せる機会が多いユーザーには、この“優しさ”は嬉しいはずだ。

三菱 eKクロススペース三菱 eKクロススペース
三菱 eKクロススペース三菱 eKクロススペース

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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