マツダ CX-30 に2021年型、8月米国発売…2万1900ドルから

北米仕様は2.5リットル「SKYACTIV-G 2.5」のみ

Apple「Car Play」とグーグル「Android Auto」新採用

G-ベクタリング コントロール プラス

オフロードトラクションアシスト付きi-ACTIV AWD

マツダ CX-30(米国仕様)
マツダ CX-30(米国仕様)全 8 枚

マツダの米国部門の北米マツダは、2021年モデルの『CX-30』(Mazda CX-30)を8月、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万1900ドル(約230万円)と公表されている。

CX-30は、マツダのデザインテーマの「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルと、SUVらしい力強さとを融合させた新しいコンパクトクロスオーバー車だ。米国仕様は2019年11月、ロサンゼルスモーターショー2019で発表された。

北米仕様は2.5リットル「SKYACTIV-G 2.5」のみ

CX-30の2021年モデルには引き続き、2.5リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G 2.5」が搭載される。最大出力は186hp、最大トルクは25.7kgmを引き出す。トランスミッションは、6速ATの「SKYACTIV-DRIVE」を組み合わせている。

日本仕様の場合、新世代ガソリンエンジンの「SKYACTIV-X」、2.0リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G 2.0」、1.8リットル直列4気筒ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 1.8」の3種類を設定する。一方、米国では、2.5リットルのSKYACTIV-G 2.5のみとなる。

Apple「Car Play」とグーグル「Android Auto」新採用

2021年モデルには、新機能として、Appleの「Car Play」とグーグル(Google)の「Android Auto」が標準装備された。3年間のトライアルで、「マツダコネクテッドサービス」も利用できる。6か月または2 GBのトライアルで、車載Wi-Fiホットスポットも利用することが可能だ。

「マツダコネクト」を搭載した8.8インチの大型センターディスプレイは、マルチファンクションコマンドノブで安全に制御できる直感的なインターフェイスが特長だ。7インチTFTデジタルメーターディスプレイ、8スピーカーサウンドシステム、Bluetoothハンズフリー通話&オーディオ、2つのフロントUSBソケット、電動パーキングブレーキが標準装備される。

標準の「i-Activsense」には、ストップ&ゴー機能付きのマツダレーダークルーズコントロール、スマートブレーキサポート、ドライバーアテンションアラート、レーンキープアシスト、ハイビームコントロール、レーン逸脱警告が含まれている。

「セレクトパッケージ」には、リアクロストラフィックアラート、ドアミラーウインカー、マツダアドバンストキーレスエントリー、ブラインドスポットモニタリングがセットされる。

G-ベクタリング コントロール プラス

米国向けのCX-30には、マツダの新世代車両運動制御技術の「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス」(SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS)の第二弾となる「G-ベクタリング コントロール プラス」 (G-Vectoring Control Plus)が、全グレードに標準装備される。

スカイアクティブ ビークル ダイナミクスの第一弾が、「G-ベクタリング コントロール」(G-Vectoring Control、GVC)だ。これは、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させることで、車両の横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールするもの。四輪への接地荷重を最適化して、スムーズで効率的な車両挙動を実現する制御技術だ。

第二弾となるG-ベクタリング コントロール プラスでは、新たにブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を追加した。これによって、より高い安定化効果を追求している。具体的には、旋回中のドライバーのハンドル戻し操作に応じて、外輪をわずかに制動し、車両を直進状態へ戻すための復元モーメントを与えることで、安定性を向上させた。ヨー、ロール、ピッチの各回転運動のつながりを高い旋回Gの領域まで一貫させ、素早いハンドル操作に対する車両の追従性を高めるとともに、挙動の収束性を大幅に改善しているという。

また、これにより、緊急時の危険回避能力を高めるとともに、高速走行時の車線変更や、雪道など滑りやすい路面環境においても、ドライバーが制御しやすく、より安心感の高い動きを可能にしている。

オフロードトラクションアシスト付きi-ACTIV AWD

オプションの4WDには、「i-ACTIV AWD」が導入された。前後輪のトルク配分を自動的にコントロールする。わずかなタイヤの動きや路面状況などをリアルタイムにモニターし、前後輪のエンジントルク配分を、2WD(FF)相当から直結4WD状態まで制御する。各種センサーにより、車体の対地速度と前輪速度を高精度で検出し、前輪が空転する予兆をいち早く察知する。これにより、優れた走破性と操縦安定性を可能にし、悪路でも効率の良い走りを追求している。

この4WDには「オフロードトラクションアシスト」が採用された。ぬかるみや砂地、雪道などでスタックした時に、駆動輪の空転を防止し、スタック脱出を支援してくれる。

《森脇稔》

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