AIとIoTを活用して道路の点検を効率化 NTT東日本など提供

道路メンテナンスの様子
道路メンテナンスの様子全 6 枚

ニチレキ、NTT東日本、NTTコムウェアの3社は7月28日、AI(人工知能)、IoTを活用して緊急に修繕する必要がある道路を自動的に見出す技術を開発したと発表した。ニチレキが「スマート路面点検サービス」として8月1日から提供開始する。

3社は2019年度から「真に緊急性を要する要修繕箇所を自動的に見出す技術」によってAIが局部損傷を診断する技術を完成。今回、NTTコムウェアが提供する「道路不具合検出システム」とIoTを活用した位置情報サービスを組み合わせ、路面性状測定車を使った安価な点検・評価方法を確立した。

地方公共団体が管理する道路などは、路線数、路線延長ともに膨大で、損傷箇所の全てを修繕工事で対応することが困難となっている。今回開発したサービスはこれまで人手で行ってきた現地踏査業務、路面状況計測業務、路面画像評価業務を、AIやIoTの技術を活用して大幅に効率化、路面性状測定車を活用しながら安価に点検ができる。従来の点検費用に対して60%のコスト削減できるとしている。

路面性状測定車による路面状況の計測前に現場で実施していた路面状況の確認作業を、現地に赴かなくとも事業所内の電子地図上で位置を確認できる。この電子地図をクラウドサーバ上にアップロードすることで、路面性状測定車からインターネット経由で調査対象路線が確認できる。また、新たにGNSSレシーバーを搭載し、NTTドコモが提供する「IoT高精度GNSS位置情報サービス」と組み合わせることで、誤差数センチメートルの高精度位置情報を取得できる。位置情報をクラウドサーバ上の電子地図とリアルタイムにリンクさせることで、事業所からの遠隔計測サポートによるワンマン計測が可能となる。

計測中の室内(事務所)と路面性状測定車の車内計測中の室内(事務所)と路面性状測定車の車内

さらに、ひび割れ率の評価では、検出した面積から「ひび割れ率」を算出するAIを活用、1時間あたり約7kmの評価が可能となる。「局部損傷」に特化した新たなAIも開発した。

《レスポンス編集部》

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