BMW X1 と 5シリーズ 次期型、EV設定が決定

2030年までに700万台の電動車を販売する戦略の一環

BMWブランドでは次期7シリーズにもEVを設定

次期X1と5シリーズでは4種類のパワートレインを用意

現行BMW X1 のPHV「X1 xDrive 25e」(参考)
現行BMW X1 のPHV「X1 xDrive 25e」(参考)全 35 枚

BMWグループ(BMW Group)は、BMW『X1』と『5シリーズ』の次期型に、EVを設定すると発表した。

2030年までに700万台の電動車を販売する戦略の一環

今回の発表は、BMWグループの電動化戦略の一環だ。BMWグループは2030年までに、700万台以上の電動パワートレイン車(EVやプラグインハイブリッド車など)を販売することを目指している。700万台のうち、およそ3分の2にあたる約470万台を、フルEVにする計画だ。

BMWグループは2021年末までに、EVまたはプラグインハイブリッド車(PHV)を100万台以上販売する計画を掲げてきた。その過程でBMWグループは、新型EVを5車種、市場に投入する。

具体的には2020年内に、フルEVとしてBMW『iX3』を発売する。2021年には、新型EVのBMW 『iNEXT』や『i4』を投入していく。これらすべてに、BMWグループの第5世代の電動パワートレイン技術が搭載される。

また、BMWグループは2023年までに、25の電動車両を発売するという目標を掲げている。25車種のうち、半分以上はフルEVとなり、残りは、PHVやハイブリッド車になる予定だ。この目標を達成するためのカギが、高度で柔軟性のある生産システムと組み合わせて、内燃機関車と電動車の両方に対応できるインテリジェントな車両アーキテクチャを構築することにあるという。

BMWブランドでは次期7シリーズにもEVを設定

BMWブランドでは、次期『7シリーズ』にEVが設定されることが決まっている。次期7シリーズは、新たなマイルストーンとなるという。 それは、BMWブランドのフラッグシップモデルが、顧客にさらなる選択肢を提供し、4つの異なるパワートレインがラインナップされるからだ。次期7シリーズには、高効率のディーゼルエンジンとガソリンエンジン、PHV、そしてフルEVが用意され、歴代7シリーズ初となるEVが、次期7シリーズのラインナップにおいて、最も強力なモデルになるという。同車には、ダイナミクス、効率、航続を最適化した第5世代のBMW「eDrive」テクノロジーが搭載される。

第5世代のBMWのeDriveでは、電気モーター、パワーエレクトロニクス、充電システム、高電圧バッテリーを新開発した。これらが一体となって、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを形成する。第5世代のBMW eDriveテクノロジーは2020年、まずはBMW iX3に導入され、次にBMW iNEXT、i4 に搭載される予定だ。

第5世代のBMW eDriveテクノロジーは、電気モーター、トランスミッション、パワーエレクトロニクスを一体設計したドライブシステムだ。この駆動システムは、さまざまな出力レベルのさまざまな電動モデルで使用できる。システムの高度に統合された設計により、電力密度を大幅に向上させ、次世代の電気モーターの生産では、レアアースも不要にしているという。

次期X1と5シリーズでは4種類の電動パワートレインを用意

BMWは次期7シリーズに続く形で、X1と5シリーズの次期型にもEVを設定する。すでに、現行型にはPHVをラインナップしているが、次期X1と5シリーズでは、 PHV、48Vテクノロジーを備えたガソリンとディーゼル、そしてEVと、4つのパワートレインが選択できる。BMWは量販モデルのX1と5シリーズにEVを用意することにより、2030年までにグループ全体で700万台以上の電動パワートレイン車を販売するという目標を達成していく。

なお、BMWグループは、4種類の電動パワートレインを設定する「パワー・オブ・チョイス」戦略のさらなる例が、次期X1と5シリーズになる、としている。

《森脇稔》

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