キャデラック初のEV『リリック』、ワールドプレミア 8月6日

2021年までに半年に1車種のペースで新型車を発表

GMの第3世代のEVプラットフォーム

1回の充電での航続は最大643km以上

車台とバッテリーをホンダの新型EVに搭載する計画も

キャデラック・リリック
キャデラック・リリック全 8 枚

キャデラックは8月6日(日本時間8月7日8時)に、ブランド初のEVの『リリック』(Cadillac LYRIQ)を、オンラインワールドプレミアすると発表した。

写真:キャデラック・リリック

2021年までに半年に1車種のペースで新型車を発表

リリックは、キャデラックの1世紀以上に及ぶ革新に基づいて、ブランドの新しい章の始まりを示す1台となる。リリックは、オールエレクトリックモデルで、モビリティとコネクティビティの境界と限界を再定義するという。

現在キャデラックは、ドライバーと車両の連携を重視しており、将来に向けて土台を築いている。新型『エスカレード』に搭載された自動車初の湾曲型OLEDディスプレイや「AKG」スタジオリファレンスシステム、部分自動運転の「スーパークルーズ」などが、その好例となる。

キャデラックは2021年までに、半年に1車種のペースで新型車を発表する計画だ。この計画に沿って、すでに、新型『XT6』と新型『エスカレード』、セダンの『CT4』(BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』、メルセデスベンツ『Cクラス』に対抗)や、『CT5』(BMW『5シリーズ』、アウディ『A6』、メルセデスベンツ『Eクラス』に対抗)が発表されてきた。この計画からデビューする最新モデルが、ブランド初のEVのリリックとなる。

GMの第3世代のEVプラットフォーム

キャデラック リリックは、GMの全車電動化に向けての新たなステージであり、GMの新世代バッテリー「アルティウム」と、第3世代のEVプラットフォームを搭載する。リリックは、GMの新しいEVプラットフォームを使用したブランド初のEVになる。GMは、完全に電動化されたモビリティ未来の創造に向けて、キャデラックが他ブランドに先行することを明らかにしている。

キャデラック リリックに初めて搭載されるGMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックリリックに続いて、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。手頃な価格のピックアップトラック、SUV、クロスオーバー車、乗用車、商用車を開発するのに、充分な柔軟性を備えているという。

1回の充電での航続は最大643km以上

GMが新開発した「アルティウム」バッテリーは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特長だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。

アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。航続はフル充電で最大643km以上、0~96km/h加速は3秒以内の性能を目指している。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応している。

アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。ほとんどの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。ピックアップトラック向けプラットフォームでは、800Vのバッテリーパックで出力350kWの急速充電機能を持つ。

車台とバッテリーをホンダの新型EVに搭載する計画も

キャデラック リリックは、EVクロスオーバー車になる。キャデラックによると、ラグジュアリーとイノベーションの象徴であり、同時にキャデラックをモビリティの頂点へと導くモデルになるという。

このEVプラットフォームの最も優れた点は、GMが世界中で展開するラインアップに搭載できるようデザインされたドライブユニットとバッテリーセルだ。駆動方式は、前輪駆動、後輪駆動、4WDの全てに対応できることに加え、車体や顧客のニーズに合わせてバッテリーの容量やレイアウトを調整できる。

また、GMが開発したこのグローバルEVプラットフォームとアルティウムバッテリーをベースに、ホンダ向けの新型EVを2車種、共同開発することが決まっている。2車種は、エクステリアとインテリアについては、ホンダが自社専用にデザイン。ベースとなるプラットフォームは、ホンダらしい運転特性を実現する設計になるという。

《森脇稔》

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