エコカー減税「延長」も浮上、甘利税調会長、自動車メーカーの脱落懸念[新聞ウォッチ]

エコカー減税「延長」も浮上、甘利税調会長、自動車メーカーの脱落懸念[新聞ウォッチ]
エコカー減税「延長」も浮上、甘利税調会長、自動車メーカーの脱落懸念[新聞ウォッチ]全 1 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

昨日は車のローンの支払い「延期」について取り上げたが、きょうは「延長」の話題である。自民党税制調査会の甘利明会長が、「2021年4月に期限が切れるエコカー減税の延長を目指す」という考えを明らかにしたそうだ。読売のインタビューに応じたもので、きょうの同紙が総合面で取り上げている。

記事によると、党税調では、電気自動車などを普及させるため、優遇措置を重点化すべきだとの意見も出ていたが、甘利氏は、「(メーカーの)体力が落ちている中で適用対象を絞り込むと、体力がついていかない場合、脱落する。販売を通常のレベルに早く戻さなくてはいけない」と説明したという。

エコカー減税は、車検時に納める自動車重量税を、自動車の燃費性能に応じて軽減・免除する優遇措置。一定の燃費基準を達成すればガソリン車も対象だが、新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、現在の優遇措置を延長するだけで、果たして冷え込んだ自動車需要の起爆剤となるのかは疑わしい。

消費減税のほか、リーマン危機後に導入したエコカー補助金や高速料金「休日1000円乗り放題」のような喚起策も必要だろう。ただし、勇み足の「Go To トラベル」のような最悪のタイミングではなく、他県への移動にも“自粛警察”などの目をかいくぐりながら神経をすり減らさないでも大丈夫になってからである。

2020年8月20日付

●私的流用新たに10億円、国税指摘、日産経費認めず、ゴーン前会長(読売・1面)

●エコカー減税「延長を」甘利氏、消費減税は否定的(読売・2面)

●ガソリン価格14週ぶり下落(毎日・7面)

●パナソニック、稼ぎ頭見つからず(産経・8面)

●電動二輪車普及へ実証実験(東京・6面)

●渋谷駅を豪雨から守れ、地下に4千トンの貯水施設(東京・20面)

●テスラ向け電池増産、パナソニック、EV販売上向き、米工場に100億円超(日経・1面)

●車保険金支払い800億円減、大手4社の4~6月、コロナで自粛、事故少なく(日経・9面)

●トヨタ、米で小型車撤退、「ヤリス」SUVなどに軸足(日経・13面)

●決算ランキング、純有利子負債の増加額、自動車が上位(日経・17面)

《福田俊之》

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