デンソー、部品の不具合を確認後も供給…ホンダ、マツダ向け[新聞ウォッチ]

ホンダCR-V
ホンダCR-V全 3 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

自動車部品の不具合の発生で世界的な大規模リコールといえば、あのタカタ製の欠陥エアバッグ問題を思い出すが、トヨタグループで自動車部品最大手のデンソ―が、不具合の確認された自動車向け燃料ポンプ部品を、ホンダとマツダにも供給していたことが分かったという。きょうの日経が報じている。

それによると、ホンダでは多目的スポーツ車(SUV)『CR-V』など32車種、約137万台が対象で、5月下旬には、世界でリコール(無償回収・修理)する方針を明らかにしていたという。デンソーは必要な費用を2020年3月期の業績に織り込んでおり、「追加費用は発生しない」としているという。

記事では、すでに明らかになっているトヨタ自動車やスバルの約340万台を合わせると、燃料ポンプ部品の不具合は自動車400万台超の大規模リコールに発展したことになるとも伝えている。

改めて説明するまでもないが、リコール制度とは、設計や製造過程に問題があった場合、メーカーが自らの判断で、国土交通大臣に事前届出を行った上で無償で回収・修理を行い、事故・トラブルを未然に防止するもの。デンソ―では不具合が確認されていたにもかかわらず、ホンダやマツダにも同様の“不良”部品を供給していたことになる。うっかりミスか意図的かはこの記事だけで判断するのは難しいが、コンプライアンスやモラルが問われそうだ。

2020年8月21日付

●新型レヴォーグ先行予約開始(朝日・6面)

●パナ、テスラ用電池生産増強、EV好調黒字化の見通し(朝日・7面)

●ゴーン被告流用11.5億円、東京国税、日産に追徴課税(朝日・27面)

●「新幹線&特急半額」出足は快調、JR東、3月まで大規模キャンペーン(産経・2面)

●観光地の人出低調(東京・1面)

●中国、鉄鋼輸入3倍に、東京製鉄、10年ぶり輸出、7月(日経・1面)

●タイに組み立て工場、北京汽車系・地元財閥CP、建設を検討(日経・13面)

●不具合あるポンプ部品、デンソ―、ホンダに供給、マツダにも、400万台超影響 (日経・14面)

●日産、テレビCMに木村拓哉さん(日経・15面)

●「個室」で鑑賞 車が映画館、イオン系、運営手探り(日経・15面)

●浜ゴム、稼ぐ力拡大に後れ(日経・17面)
<休載のお知らせ> 筆者出張のため、24日は休載いたします(編集部)。

《福田俊之》

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