メルセデスベンツ Eクラスクーペ に改良新型、欧州発売

新デザインのフロントマスク

ステアリングホイールを握っているかどうかを検知

車内の香りなどを制御するエナジャイジングコンフォート

メルセデスベンツ Eクラス・クーペ 改良新型
メルセデスベンツ Eクラス・クーペ 改良新型全 11 枚

メルセデスベンツは8月10日、『Eクラスクーペ』(Mercedes-Benz E-Class Cabriolet)の改良新型を、欧州市場で発売した。

新デザインのフロントマスク

フロントには、従来よりもフラットなヘッドライトを採用した。このヘッドライトには、オールLEDテクノロジーが全車に標準装備される。オプションで、マルチビーム LEDヘッドランプが選択できる。

フロントグリルは、新しいダイヤモンドパターンの「Aシェイプ」デザインを全車に採用した。このグリルは、クロームメッキのドット、シングルルーバー、中央にスリー・ポインテッド・スターを備えている。

リアには、最新のLEDテクノロジーを導入した2分割のテールライトが新採用された。バックカメラが、トランクリッドに組み込まれる。メルセデスベンツ Eクラス・クーペ 改良新型メルセデスベンツ Eクラス・クーペ 改良新型

ボディカラーには、新色を複数設定した。新たにエアロホイールも用意した。メルセデスベンツによると、燃費の向上に貢献するという。また、トリムは「アバンギャルド」が標準。「AMGライン」のエクステリアとインテリアが装備される。

ステアリングホイールを握っているかどうかを検知

インテリアには、新開発のステアリングホイールを採用する。このステアリングホイールには、静電容量式のタッチセンサーが組み込まれており、ドライバーがステアリングホイールを握っているかどうかを検知する。

2ゾーンのセンサーマットがステアリングホイールのリム部分にあり、ドライバーがステアリングホイールを握っているかどうかを検出する。ステアリングホイールのスポーク部分に配置されたタッチコントロールボタンは、スマートフォンと同様、静電容量センサーによって操作できる。メルセデスベンツ Eクラス・クーペ 改良新型メルセデスベンツ Eクラス・クーペ 改良新型

2つのセンサーマットは、革または木製のカバーの下に配置されている、ひとつはステアリングホイールリムの前面と背面にある。センサーに触れると静電容量が変化し、コントロールユニットによってデジタル信号に変換される。

ドライバーの手がステアリングホイールを完全に握っておらず、一部のみに触れている場合、静電容量の小さな変化が測定される。測定値が指定された値を超えた場合のみ、ドライバーがステアリングホイールを保持していると検出される。ドライバーの手が一定時間、ステアリングホイールから離れている場合、警告が発せられ、ドライバーが何らかの行動を取らない場合、最終的に自動ブレーキが作動する。

新しいステアリングホイールは、レザーリム仕上げの2つのバージョンが用意される。「ラグジュアリー」仕様では、シルバーシャドウ仕上げの3本スポークリムが、エレガントさを表現。「スーパースポーツ」仕様では、コントロール部分は、スポーツカーのホイールウィングナットを連想させるスポーク上にある。光沢ブラックで仕上げられ、縁はシルバーシャドウ仕上げとした。

タッチコントロールボタンは、デジタル信号で作動する。ボタンの構造は、最小限に抑えられる。ドライバーによるタッチは記録され、静電容量センサーによって評価される。これにより、スワイプジェスチャーなどによる直感的な操作が可能になる。システムは自動的に指の位置を検出する。

車内の香りなどを制御するエナジャイジングコンフォート

改良新型には、「エナジャイジングコンフォート」を設定した。エナジャイジングコンフォートは、各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽などのシステムを統合的にコントロールし、快適性を高める装備だ。車両のエアコン、アンビエントライト、パフュームアトマイザー、音楽プレーヤーなどをインテリジェントに組み合わせて作動させ、長距離ドライブや渋滞時などにおいて、車内の快適性を高める。車内温度、空気清浄、香り、音楽、照明などを、その時の乗員の状態に合わせて最適に調整する最大6つのプログラムが用意されている。

「リフレッシュ」は、乗員のリフレッシュを促進する。「ウォーム」は、乗員の快適性レベルを向上させる。「バイタリティ」は、単調な走行状況での注意力低下を抑制する。「プレジャー」は、乗員を心身ともに再生する。「ウェルビーイング」は、乗員の心身ともにリラックスを促進する。「トレーニング」は、リラクゼーションまたは刺激トレーニングで、筋肉の緊張、手足のしびれ、またはストレスの発生を防止する。

また、「エナジャイジングコーチ」機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づき走行時間などを加味したうえで、エナジャイジングコンフォートの適切なウェルネスプログラムやフィットネスプログラムを推奨する。

さらに、Garmin製スマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、ドライバーをサポートするモードを提案する。シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」も用意されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 世界最高級ピックアップトラック誕生!? トヨタ『センチュリーピックアップ』の可能性
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る