ベントレー コンチネンタルGT 新型、パイクスピーク新記録記念車を生産開始…15台のみ

パイクスピーク参戦車を思わせるエクステリア

ダッシュボードに10分18秒488のタイムを記載

ウッドパネルが回転して大型モニター出現

0~100km/h加速3.7秒で最高速333km/h

ベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GT
ベントレー・パイクスピーク・コンチネンタル GT全 15 枚

ベントレーは8月20日、『パイクスピーク・コンチネンタルGT』(Bentley Pikes Peak Continental GT)の生産を開始した。パイクスピーク国際ヒルクライムで市販車部門の新記録を達成したのを記念して、15台が限定生産され、9月から顧客に納車される予定だ。

パイクスピーク国際ヒルクライムは、米国コロラドスプリングスで1916年から開催されており、世界で最も有名なヒルクライムレースとして知られる。競技は全長20kmのコースを一気に駆け上がり、タイムを競う。標高はスタート地点が2800mで、ゴール地点が4300mだ。標高差1500m、コーナー数156。内燃機関で駆動する車両は、ゴール付近では標高の高さに起因する酸素不足により、海抜0mと比べてパワーが約30%ダウンする。

ベントレーは2019年のパイクスピーク国際ヒルクライムに、新型『コンチネンタルGT』で参戦した。リース・ミレン選手のドライブにより、10分18秒488のタイムで駆け上がり、パイクスピーク国際ヒルクライムの市販車部門の新記録を樹立している。

パイクスピーク参戦車を思わせるエクステリア

ベントレーは、これを記念して、パイクスピーク・コンチネンタルGTを15台限定生産する。新型コンチネンタルGTをベースに、カーボンファイバー製のボディキットと、カスタマイズ部門の「マリナー(Mulliner)」によるラジウム塗装によって、パイクスピーク参戦車の雰囲気を演出した。フロントロワバンパーインサート、ルーフパネル、ドアミラー、リアサーフェスは、グロスブラックで仕上げられる。

ブレーキキャリパーはアシッドグリーン、ピレリ「Pゼロ」のカラーエディションタイヤはラジウムフィニッシュとした。フロントバンパーには、パイクスピークのデカールを装着する。グロスブラックの22インチホイールを標準装備した。 オプションの「100」グリルは、新型コンチネンタルGTの新記録達成が、ベントレーの創業100周年に行われたことを示している。

ダッシュボードに10分18秒488のタイムを記載

インテリアには、ラジウムスレッドステッチが施されたアルカンターラを採用した。ステアリングホイールは、パイクスピーク参戦車のように、ハニカムステッチとセンターストライプを添えた。カーボンファイバー製パネル、ピアノブラックのセンターコンソールを装備する。助手席側のダッシュボードには、パイクスピークのコース図と10分18秒488のタイムが記される。

ヘッドレストには、ラジウムステッチでパイクスピークの刺繍を施した。パイクスピークのトレッドプレート、ラジウム仕上げの専用のB&Oスピーカーカバーも装備している。

ウッドパネルが回転して大型モニター出現

センターコンソールには、「ベントレー・ローテーションディスプレイ」が装備された。エンジンを始動すると、センターコンソールのウッドパネルが回転して、ベントレー史上最大の12.3インチタッチスクリーンが現れる。このスクリーンは近接センサーが内蔵されており、指を近づけるとセンサーがそれを感知し、該当するアイコンがハイライト表示される。

ローテーションディスプレイの3つ目の面にはアナログメーターが3つ、外気温とコンパスとクロノメーターが設けられている。ローテーションディスプレイは、伝統のデザインを革新的に生まれ変わらせる手法として、導入したという。

0~100km/h加速3.7秒で最高速333km/h

パワートレインは、SUVの『ベンテイガ』譲りの新世代6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は635ps、最大トルクは91.8kgmを発生する。トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDだ。0~100km/h加速3.7秒、最高速333km/hのパフォーマンスを可能にする。

アダプティブシャシーには、48Vの「ダイナミックライドシステム」を採用した。路面状況を問わず、乗り心地やハンドリングを引き上げる。新システムでは、横方向のロールを制御することで、乗員への不快な挙動を抑えている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  4. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  5. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る