【SUPER GT 第3戦】NSXの伊沢拓也が自身初ポールポジションを獲得…GT300はプリウスがポールポジション

GT500クラスポールポジションの#64 Modulo NSX-GT
GT500クラスポールポジションの#64 Modulo NSX-GT全 9 枚

鈴鹿サーキットで22日、SUPER GT第3戦の公式予選が行われ、GT500クラスは#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が、GT300クラスは#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がポールポジションを獲得した。

開幕から2戦連続富士スピードウェイで開催されたSUPER GTの2020年シーズンは、舞台を鈴鹿サーキットに移して第3戦が開催される。今回も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客レースで、サーキットには関係者しか入場できない状態での開催となる。また第2戦に引き続き、土曜日に公式予選が、日曜日に決勝レースが行われるスケジュールとなっている。

22日にはノックアウト方式の公式予選が行われ、ポールポジションをかけたタイムアタックを行うQ2はGT500がQ1の上位8台、GT300は2グループに別れて行われるQ1の上位各8台、合計16台で争われる。

GT500クラスのQ2に進出したのは#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、#38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)、#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)、#14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)。ホンダNSX-GTが4台、トヨタGRスープラが3台、ニッサンGT-Rが1台という結果になった。

#64 Modulo NSX-GTの大津弘樹(左)と伊沢拓也(右)#64 Modulo NSX-GTの大津弘樹(左)と伊沢拓也(右)

10分間のQ2が始まると序盤は様子見でコースインするマシンは現れず、8台すべてが最後の1周のタイムアタックに集中する展開となった。残り時間が4分を切ったところからタイムアタックが始まり、まずは#17 KEIHIN NSX-GTのベルトラン・バゲットが1分47秒635を記録してトップに浮上。しかし直後に#64 Modulo NSX-GTの伊沢拓也が1秒以上縮める1分46秒239を記録してトップに立った。その後#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀、#38 ZENT GR Supra立川祐路、#23 MOTUL AUTECH GT-Rロニー・クインタレッリらがタイムを縮めるが2番手がやっと。その結果、#64 Modulo NSX-GTが今季初ポールポジションを獲得した。2007年にSUPER GT GT500クラスにデビューした伊沢は、これが初ポールポジション。「相方が走ってポールポジションを取ったことはありますが、僕が走ってポールポジションを取ったのは実は初めてなんです。誰がドライブしても速く走れるぐらい素晴らしいマシンに仕上げてくれたチームのおかげです」と伊沢は喜びを語った。

予選2位は#23 MOTUL AUTECH GT-R、3位は#38 ZENT GR Supraとなり、トップ3は3メーカーが分け合う結果となった。

GT500クラス予選2位の#23 MOTUL AUTECH GT-RGT500クラス予選2位の#23 MOTUL AUTECH GT-R

GT300クラスのQ2は16台による激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、残り3分を切ると次々とトップタイムが塗り替えられる展開となった。最終的に#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが記録した1分58秒053がトップタイムかと思われたが、何とスプーンカーブの出口で4輪脱輪しておりタイム抹消の処分。これにより、嵯峨宏紀のドライブで1分58秒189を記録した#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)がポールポジションを獲得した。

予選2位は#55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)。#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rはアタック2周目に記録したタイムが採用され、3位で予選を終えた。

GT500クラス予選3位の#38 ZENT GR SupraGT500クラス予選3位の#38 ZENT GR Supra

SUPER GT 第3戦の決勝レースは23日13時から52周で争われる。

■SUPER GT 第3戦鈴鹿 公式予選GT500クラス Q2結果
1. #64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)/1分46秒239
2. #23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)/1分46秒699
3. #38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)/1分46秒769
4. #14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)/1分46秒899
5. #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)/1分47秒147
6. #19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)/1分47秒417
7. #17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)/1分47秒612
8. #100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)/1分48秒122

GT300クラスポールポジションの#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTGT300クラスポールポジションの#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT

■SUPER GT 第3戦鈴鹿 公式予選GT300クラス Q2結果
1. #31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)/1分58秒189
2. #55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)/1分58秒430
3. #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)/1分58秒826
4. #244 たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)/1分58秒889
5. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)/1分58秒892
6. #10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)/1分58秒958
7. #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)/1分59秒087
8. #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/近藤翼)/1分59秒123
9. #18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮)/1分59秒146
10. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)/1分59秒251
11. #2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)/1分59秒511
12. #96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)/1分59秒605
13. #6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)/1分59秒935
14. #34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)/2分00秒111
15. #7 Studie BMW M6(荒聖治/山口智英)/2分00秒535
16. #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)/2分00秒686

《藤木充啓》

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