インディ500で2度目優勝の佐藤琢磨「挑戦を続ければチャンスは生まれる」[新聞ウォッチ]

インディ500で優勝した佐藤琢磨(8月24日)
インディ500で優勝した佐藤琢磨(8月24日)全 5 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

モータースポーツでは日本人レーサーが快挙を成し遂げた久しぶりの明るいニュースである。米インディアナ州で行われた世界3大自動車レースの一つである第104回インディアナポリス500マイル(インディ500)の決勝で、ホンダの佐藤琢磨が2度目の優勝を飾ったという。

きょうの各紙のスポーツ面にも「2度目の偉業」を成し遂げた「佐藤琢磨3年ぶりV」などと、大きく報じている(毎日は8月24日夕刊に掲載)。ただ、読売を除く各紙は共同通信による配信の記事を取り上げており、違うのは見出しだけ。

例えば、朝日は「猛追かわし『幸運』の2度目」。佐藤琢磨が「40歳を過ぎてもレースをしているなんて夢の中で生きているみたいだ」。「2度目の優勝なんて夢にも思っていなかった。幸運に恵まれた」という共同によるコメントをタイトルに。日経も「佐藤インディ500V、3年ぶり2度目『夢の中みたい』」。産経は「43歳佐藤円熟2度目V」との見出しで、東京も同様だ。

そんななか、独自の読売は「特に終盤はいいスピードを出せた。そこがカギだった」との発言から「佐藤V終盤一気」との大見出しで伝えている。そして記事では「挑戦を続ければチャンスは生まれる。もうしばらく戦える」と締めくくっている。

F1レースでデビューした佐藤琢磨は、過酷なインディでは遅咲きながら40歳で日本人初優勝、それから3年後の43歳で2度目の優勝を飾った。同時期に行われた女子ゴルフの全英オープンでは、昨年優勝の渋野日向子選手は予選落ち。どんなスポーツでも1度は優勝しても2度目はなかなか難しいとされており、佐藤琢磨は3年ぶりとはいえ年齢からみても堂々と胸を張れる「中年の星」でもあるようだ。

2020年8月25日付

●イベント5000人再延長、9月末まで(読売・1面)

●首相、連続在職最長に、2799日、憲法改正見通せず(読売・2面)

●緊急事態解除3か月、戻らぬ消費、次の手探る(読売・3面)

●佐藤V終盤一気、インディ500、戦略ピタリ2度目の偉業(読売・21面)

●コロナ感染緩やかに減少、専門家組織「7月末ピーク」(朝日・1面)

●積み下ろしロボにお任せ、豊田自動織機、異なる大きさに対応(朝日・6面)

●迷走のリニア計画、官民肝入り立ち往生の誤算(朝日・7面)

●社説、自動運転解禁、社会の備えは十分か(朝日・10面)

●Go To 200万人が利用、開始から1か月で(産経・1面)

●日野、1万台リコール(産経・22面)

●テレワーク暗証番号流出、国内38社に不正接続(日経・1面)

●「空飛ぶクルマ」の実用化、ルール作り国際競争に(日経・5面)

●テスラ、中国EV販売首位、現地生産、輸入より3割安(日経・10面)

《福田俊之》

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