メルセデスベンツ Sクラス 次期型、最新の安全システム採用 9月発表予定

前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグは世界初

側面衝突を検知して瞬時にボディを最大80mm持ち上げる

ドアを開けた際に後方からの二輪車などとの接触を防ぐ警告システム

メルセデスベンツ Sクラス 次期型に採用される前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグ
メルセデスベンツ Sクラス 次期型に採用される前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグ全 9 枚

メルセデスベンツは、9月に初公開する予定の次期『Sクラス』(Mercedes-Benz S-Class)に、前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグなど、最新の安全システムを採用すると発表した。

写真:メルセデスベンツ Sクラス 次期型のプロトタイプ

前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグは世界初

次期Sクラスに初採用される安全技術が、前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグだ。メルセデスベンツによると、側面衝突ではなく、前面衝突時に後席乗員を保護するエアバッグを搭載するのは、次期Sクラスが世界初という。

この後席用エアバッグには、フロントエアバッグとは全く異なるコンセプトが求められるという。たとえば、エアバッグは展開時、チャイルドシートの子どもの安全性を確保する必要がある。

後席用エアバッグは、前席の背もたれに内蔵されており、円筒形の管状構造が圧縮ガスで膨張し、翼状のエアバッグを展開する。大きなテントのようなエアバッグが2つの翼の間に配置されており、バルブを介して空気によって膨張する。バルブは、後席乗員がエアバッグに保護されている間、空気が漏れないように設計されている。比較的少量のチューブにより、大容量のエアバッグを迅速に展開できるようにした。

このエアバッグは、シートベルトの拘束効果を高め、乗員の頭と首を支えて、負荷を大幅に減らすことができる。次期Sクラスは、インフレータブルセーフティベルトの「ベルトバッグ」と組み合わせることで、後席乗員の安全性に新たな基準を打ち立てるという。

また、次期Sクラスの前席には、センターエアバッグが装備される。これは、側面衝突時に、運転席と助手席の間に展開し、乗員同士の頭が接触するリスクを低減する安全装備だ。センターエアバッグは、運転席のシートバックに組み込まれている。重大な側面衝突が検知され、衝撃の方向、助手席乗員の有無など、一定の条件が満たされると、センターエアバッグが作動する。

側面衝突を検知して瞬時にボディを最大80mm持ち上げる

次期Sクラスは、「PRE-SAFE インパルスサイド」に新機能を採用する。側面衝突の恐れがある場合、オプションの「E-ACTIVE BODY CONTROL」サスペンションを使用して、車体を10分の1秒以内に持ち上げることができる。これにより、側面からの衝撃力を、車両下部のより強度の高い構造部分で受け止めることが可能になる。

PRE-SAFE インパルスサイドのボディ側面のレーダーセンサーは、潜在的な側面衝突を早期に認識する。アクチュエータは、E-ACTIVE BODY CONTROLサスペンションを瞬時に作動させ、ボディを最大80mm持ち上げることができる。これにより、パッセンジャーセルの変形や乗員にかかる負荷を軽減することができるという。

ドアを開けた際に後方からの二輪車などとの接触を防ぐ警告システム

次期Sクラスの最新世代のドライビングアシスタンスパッケージでは、多くの機能が進化している。例えば、「ブラインドスポットアシスト」に追加される警告システムは、ドアを開けた際、後方から接近している二輪車などとの接触を防ぐ。この警告システムでは、運転席側と助手席側の内部ドアに手を伸ばすと、すぐに警告を出す。

これは、「MBUX インテリアアシスト」が、乗員の手が室内のドアハンドルに近づいたことを認識するためだ。警告は、アンビエント照明により、ドアミラーに赤い三角形を表示することで行われる。

「アクティブステアリングアシスト」は、渋滞中などに緊急車両の通り道を形成するのを支援する。他のドライバーにも、緊急車両の通り道を形成するように促す、としている。

《森脇稔》

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