アウディ RS6 新型に「トリブート」、RSの原点『RS2アバント』に敬意…25台限定米国発売

326hpの5気筒ターボを搭載していたRS2アバント

ボディカラーはRS2アバントを連想させるノガーロブルー

0~96km/h加速は3.5秒

アウディ RS6アバント RSトリブートエディション
アウディ RS6アバント RSトリブートエディション全 20 枚

アウディは9月2日、『RS6アバント RSトリブートエディション』(Audi RS 6 Avant RS Tribute edition)を25台限定で米国発売した。アウディの高性能車「RS」の最初のモデルとして、1994 年に登場した『RS2 アバント』に敬意を表した限定車だ。

326hpの5気筒ターボを搭載していたRS2アバント

1994年、最初のアウディRSモデル、アウディRS2 アバントが市場に導入され、RSモデルのサクセスストーリーが始まった。モータースポーツとの深い関連性とそのエクスクルーシブなキャラクターにより、アウディのRSモデルは多くの顧客を魅了してきた。

アウディRS2 アバントは、当時のアウディ『80アバント』をベースに開発された。2.2リットル直列5気筒ガソリンエンジンに大容量ターボチャージャーを装着し、最大出力326hpを獲得した。モータースポーツやラリーでその性能が証明されたセルフロッキング式センターディファレンシャル付き4WDの「クワトロ」は、力強いエンジンパワーを無駄なく路面へ伝達することを可能にしていた。

RS2アバントは、6速MTとの組み合わせにより、0~100km/h加速5.4秒、最高速262km/hの性能を誇った。また、アウディRS2アバントの開発には、ポルシェが参画し、車両の組み立ては、ポルシェの工場で行われた。

RS2アバントでは、贅沢なインテリアデザインやノガーロブルーの鮮やかな専用ボディカラーが採用された。「ノガーロ」は、フランスのサーキットの名前で、アウディRS2のイメージカラーのブルーの名前に使用された。

また、この気筒あたり4バルブの5気筒エンジンは、改良を重ねながら、数多くのRSモデルに搭載されてきた。アウディは、RS2 アバントにより、ダイナミックな高性能ステーションワゴンという新しいセグメントを確立したという。

ボディカラーはRS2アバントを連想させるノガーロブルー

RS6アバントRS トリブートエディションは、このRS2 アバントに敬意を表した限定車だ。新型『RS6アバント』をベースに、ボディカラーは、当時のRS2アバントを連想させるノガーロブルーパールエフェクトで塗装した。フロントグリル、サイドブレード、リアディフューザー、ルーフレールなどには、ブラックのオプティックアクセントが施されている。ドアミラーは、ボディ同色仕上げとした。

アルミホイールは、22インチ5 本スポークの台形デザインを装着する。ブレーキキャリパーは赤で塗装されている。

インテリアはカーボン構造のインレイとデニムブルーのコントラストステッチが特長だ。アウディ独自の「ヴァルコナ S」スポーツシート、RS専用のステアリングホイール、RSフロアマット、ダッシュボードのレザートリムが採用される。フロントシートには、デニムブルーのコントラストステッチが施されたレザー製ロワシートパネルも装備された。

0~96km/h加速は3.5秒

パワートレインは、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンだ。米国仕様の場合、最大出力は591hp、最大トルクは81.6kgmを引き出す。トランスミッションは8速「ティプトロニック」、駆動方式は4WDの「クワトロ」で、RS専用チューンが施された。0~96km/h加速は3.5秒で駆け抜ける。この性能は、世界最速クラスのワゴンとなる。

「アウディドライブセレクト」のダイナミックハンドリングシステムを使用して、走行特性を変更できる。アウディドライブセレクトのドライブモードとして、「RS1」と「RS2」を設定した。ステアリングホイールの「RS MODE」ボタンを操作することにより、エンジンとトランスミッション、パワーステアリング、サスペンション、ダイナミックオールホイールステアリング、クワトロスポーツディファレンシャル、エンジンサウンドなどが変化する。

ブラックテールパイプトリムを備えた「RSスポーツエキゾーストシステム」を標準装備しており、さらにスポーティなサウンドを奏でる。カスタマイズ可能なRS1とRS2モードでは、スポーティなサウンド、バランスの取れたサウンドのどちらかを選択することができる。

アダプティブクルーズアシストとサイドアシストを含めたドライバーアシスタンスパッケージを標準装備した。ヒーター機能付きリアシート、ヘッドアップディスプレイ、パワーソフトクロージングドア、Bang&Olufsenサウンドを含むエグゼクティブパッケージも標準装備されている。

《森脇稔》

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