ルイ・ヴィトンのデザイナーがメルセデスAMG Gクラス のカスタムに参画 9月14日からオークション

「これまでに見たことのないGクラス」が目標

ローダウン&ワイドボディ化

すべての内装材を取り除きセーフティケージを装着

メルセデスベンツ・プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン
メルセデスベンツ・プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン全 19 枚

メルセデスベンツは9月8日、メルセデスAMG『G63』(Mercedes-AMG G63)をベースにしたワンオフモデル、「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」を初公開し、9月14日からチャリティオークションの入札を開始すると発表した。

このワンオフモデルは、メルセデスベンツのチーフデザインオフィサーのゴードン・ワグナー氏と、ファッションデザイナーのヴァージル・アブロー氏のコラボレーションによって、誕生した1台だ。

ヴァージル・アブロー氏は、米国イリノイ州ロックフォード出身のファッションデザイナーだ。2018年には黒人として初めて、ルイ・ヴィトンのメンズウェアのクリエイティブディレクターに指名されている。

「これまでに見たことのないGクラス」が目標

プロジェクト・ゲレンデヴァーゲンは、現在のメルセデスベンツ『Gクラス』のルーツとして、1979年に発表された「ゲレンデヴァーゲン」に敬意を示しつつ、「これまでに見たことのないようなGクラス」を目指して、カスタマイズに取り組んだ。

ベース車両は、メルセデスベンツのGクラスの高性能モデル、メルセデスAMG G63だ。同車には、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、最大出力585hp/6000rpm、最大トルク86.7kgm/2500~3500rpmを発生する。トランスミッションは「AMGスピードシフトTCT 9G」で、駆動方式はAMGパフォーマンス仕様の4WD「4MATIC」だ。前後の駆動トルク配分は、40対60を基本とし、路面状況や走行状況に合わせて、変化する。

サスペンションやブレーキなど、足回りは強化された。メルセデスAMG G63の動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速が220km/h。ドライバーズパッケージでは、最高速が240km/hに引き上げられる。

ローダウン&ワイドボディ化

究極のオフローダーの「4x4スクエアード」から、車体の後部をオープン化した「ランドレー」まで、Gクラスはこれまで、さまざまな派生モデルを発表してきた。プロジェクト・ゲレンデヴァーゲンは、これまでGクラスの公式カスタムとしては存在しなかったレーシングカーを提案する。メルセデスベンツのデザインを、新鮮な視点で見てもらうのが狙いという。

Gクラスのシルエットを強調するために、外観は可能な限りシンプルに保たれた。ボディの塗装は手作業で行い、部分的に紙やすりで磨く手法を取り入れた。溶接は、職人が中心となって行われた。

ウインカー、ドアミラー、バンパーバーはすべて取り外された。車体はスポーティさを強調するために、ワイド化され、ローダウンされた。Gクラスの個性はそのままに、「メルセデスベンツ」と「ゲレンデヴァーゲン」のイエロー文字が配されたタイヤと背面スペアタイヤが、Gクラスならではのカリスマ性を醸し出しているという。

すべての内装材を取り除きセーフティケージを装着

レーシングカー仕立てのインテリアは、すべての内装材が取り除かれ、セーフティケージが装着された。ダッシュボードは取り外され、クラシックカーを連想させるアナログスピードメーターと燃料残量ゲージを備えたコンパクトな計器類に置き換えられた。これは、F1マシンのステアリングホイールやシートとは対照的という。

セーフティケージはブルー、5点式シートベルトなどは、ブライトレッドで仕上げられた。強いアクセントカラーは、むき出しのインテリアとの間で、コントラストを生み出す。メルセデスベンツによると、プロジェクト・ゲレンデヴァーゲンを通じて、ファッション、アート、自動車の世界が、ひとつの共通の情熱によって結ばれたという。

プロジェクト・ゲレンデヴァーゲンは9月14日、サザビーズのオンラインオークションに出品され、入札が開始される。なお、すべての収益は、国際的なクリエイティブコミュニティが芸術教育を継続できるよう、支援活動を行う慈善団体に寄付される、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る