自民総裁に圧勝で菅氏、「アベノミクス」継承で株価2万5000円も[新聞ウォッチ]

自民党の総裁に選ばれた菅氏(9月14日)
自民党の総裁に選ばれた菅氏(9月14日)全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

企業でいえば、7年8か月ぶりの社長交代である。だが、番頭役の立場で長く仕えた側近が後継者として新社長に就任すると「前任者の路線を継承する」というのが決まり文句。しかも実力会長などの長老が居座って事実上の実権を握り続けるため、独自色の発信はまず期待できない。政治の世界は門外漢だが、今回の自民党総裁の結果からそんなイメージが浮かんでくる。

安倍首相の後任を選ぶ自民党の総裁選挙は、国会議員と都道府県連の代表による投票の結果、菅官房長官が圧勝で新しい総裁に選出された。菅氏は、あす16日の衆参両院の本会議で行われる総理大臣指名選挙を経て第99代の総理大臣に就任する見通しだ。

きょうの全紙が「菅氏自民新総裁」を1面トップで大きく報じているほか、総合面や経済面、さらに、社説でも取り上げている。

その社説をみると、読売は「社会に安心感を取り戻したい」がメインタイトルだが、サブには「経済再生へ粘り強く取り組め」。朝日は「総括なき圧勝の危うさ」。毎日は「継承ありきの異様な圧勝」。さらに、産経は「危機に立つ首相の覚悟を。派閥にとらわれぬ人事を貫け」。東京は「『表紙』だけを替えても」。日経が「コロナ危機乗り切りへ挙党体制で」としている。

そこで気になるのは新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ経済の再生にどう取り組むのか、である。きょう日経が、市場関係者の年内の相場見通しを取り上げているが、円安・株高を演出してきた「アベノミクス」路線が継承されそうなことに加え、市場では菅氏が強調する改革の実行力が確認できれば、日経平均株価が年内に2万5000円を目指すとの見方も出てきたという。

2020年9月15日付

●自民総裁に菅氏、岸田・石破氏に圧勝(読売・1面)

●アーム株4.2兆円で売却、ソフトバンクG、投資に重心(朝日・3面)

●値下げ圧力携帯業界恐々電波利用料言及、総務省も身構え(産経・11面)

●BMW、5万139台リコール(産経・24面)

●電動トラックの米新興、ニコラ、技術誇大宣伝か 調査会社指摘、GMに影響も (日経・15面)

●マクラーレン、最高時速403キロ(日経・15面)

●トヨタの取引先を脅迫、サイバー攻撃供給網の穴(日経・17面)

●バイオマス燃料を製造、出光、豪の石炭鉱山で試験(日経・17面)

●菅首相誕生へ市場の見方、改革加速株高に期待(日経・21面)

●ケリー元役員、無罪主張へ、日産報酬過少記載きょう初公判(日経・41面)

《福田俊之》

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