気分はハイパーカーオーナー…アストンマーティン、レーシングシミュレーター発表

アストンマーティンのワークスドライバーが代表のハイテク企業と共同開発

ハイパーカー『ヴァルキリー』のポジションを再現

美しい邸宅の中に置かれている姿をイメージしてデザイン

アストンマーティン初のレーシングシミュレーター「AMR-C01」
アストンマーティン初のレーシングシミュレーター「AMR-C01」全 23 枚

アストンマーティン(Aston Martin)は9月14日、初のレーシングシミュレーター、「AMR-C01」を欧州で発表した。

アストンマーティンのワークスドライバーが代表のハイテク企業と共同開発

AMR-C01は、バーチャルの世界でレースを楽しみたいユーザーだけでなく、実際のレースにも参戦したいドライバーを対象にしている。アストンマーティンがこのようなシミュレーターを開発したのは、今回が初めてだ。

AMR-C01は、アストンマーティンと英国のハイテク企業の「Curv Racing Simulators」との新しいパートナーシップから生まれた最初の製品になる。AMR-C01は、アストンマーティンがデザインを、Curv Racing Simulatorsがエンジニアリングを担当して製作された。

Curv Racing Simulatorsは、最先端のF1シミュレーションで20年以上の経験を持つシミュレーターのスペシャリストであり、アストンマーティンのワークスドライバーでもあるダレン・ターナー選手が代表を務めている。

ハイパーカー『ヴァルキリー』のポジションを再現

AMR-C01の特長は、軽量のカーボンファイバーモノコックと最新のテクノロジーを採用して、ホームユーザーにリアルなドライビングエクスペリエンスを提供することだ。シートポジションは、アストンマーティンのハイパーカー、『ヴァルキリー』のポジションが再現された。アストンマーティンによると、未来的なハイパーカーの雰囲気をシミュレーターで体験することができるという。

AMRC01には、高品質のコンポーネントと最新の「Assetto Corsa」ソフトウェアを使用した。Curv Racing Simulatorsによって手作業で組み立てられ、ユーザーをスリル満点のバーチャルレースの世界へ誘うことを目指している。

美しい邸宅の中に置かれている姿をイメージしてデザイン

AMR-C01は、ラグジュアリーな雰囲気だけでなく、スタイリッシュなデザインも追求している。英国ゲイドン本社のアストンマーティンのデザインチームが手がけたこのシミュレーターの外観は、個性的だ。ボディワークのフロント部分はカーボンファイバー製で、アストンマーティンレーシングの象徴的なグリルを連想させるデザインが施されている。

AMR-C01は力強い外観と同時に、アストンマーティンならではの洗練された雰囲気と、非常に優れたボディパネルの仕上げ品質も備えている。このシミュレーターは、フルカーボンファイバーモノコック構造を採用したことにより、高い剛性に加えてスポーティなスタイルも実現した。アストンマーティンによると、AMR-C01それ自体が芸術作品として、美しい邸宅の中に置かれている姿をイメージしたという。

eスポーツレースは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で、世界中のモータースポーツが中断されていた時期に飛躍的な成長を遂げた。現実世界のレースが再開された現在でも、高い人気を維持している。AMR-C01は、競争の激しいeスポーツのバーチャル世界を楽しみたいユーザーや、レースに参戦する前にスキルを磨きたいレーシングドライバーのために製作された。

アストンマーティンAMR-C01は、150台が限定生産される予定で、すでに受注を開始した。英国本国での価格は、5万7500ポンド(約780万円)。最初の納品は、2020年第4四半期(10~12月)になる見通し、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  4. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る