キャデラック CT5「V」に2021年型、V6ツインターボは355馬力…今秋米国発売

最大トルク55.3kgm の3.0リットルV6ツインターボ

「Vシリーズ」らしいスポーティな内外装

高速道路でハンズフリー走行を可能にする「スーパークルーズ」

キャデラック CT5-V
キャデラック CT5-V全 16 枚
キャデラックは9月10日、中型セダンの『CT5』をベースにした高性能モデル、『CT5-V』(Cadillac CT5-V)の2021年モデルを米国で発表した。今秋、米国市場で発売される予定だ。

CT5-Vはキャデラックが2019年春、米国で開催されたニューヨークモーターショー2019でワールドプレミアしたCT5の高性能グレードだ。CT5は、キャデラックブランドの新たなミドルセダンで、ライバルには、BMW『5シリーズ』やメルセデスベンツ『Eクラス』、アウディ『A6』などを想定している。CT5は、新しいファストバックデザインが特長だ。ホイールベースは2947mmと長めに取り、ゆとりのある室内空間を追求している。

◆最大トルク55.3kgm の3.0リットルV6ツインターボ

キャデラックは、高性能モデルを「Vシリーズ」として展開しており、CT5にも、CT5-Vが用意される。CT5-Vのパワートレインは、直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は355hp/5600rpm、最大トルクは55.3kgm/2400~4400rpmを引き出す。

このエンジンには、気筒休止システムを採用する。駆動方式は後輪駆動と4WDが選択可能で、トランスミッションは10速ATを組み合わせた。足回りは、磁性体ダンパーの「マグネティックライドコントロール4.0」による「Vシリーズ・パフォーマンス・シャシー」で強化した。

また、カスタマイズが可能な「Vモード」を備えた車両コントロールモード、電子制御LSDを搭載する。アルミホイールは19インチで、パフォーマンスタイヤを組み合わせる。4WDモデルは、オールシーズンタイヤを装着することも可能だ。

◆「Vシリーズ」らしいスポーティな内外装

内外装は、Vシリーズに相応しいスポーティさを演出する。エクステリアは、ダークアクセントとVシリーズのメッシュグリル、クワッドエキゾーストチップと専用リアディフューザーを装着する。ボディサイズは、全長4924mm、全幅1883mm、全高1452mm、ホイールベース2947mmだ。インテリアは、パフォーマンスペルソナメータークラスターと、Vモードステアリングホイールコントロールを採用する。

2021年モデルでは、パフォーマンスステアリングホイールを、モデナレザーと革巻きホーンパッド仕上げに変更した。フロントブレーキキャリパーは、Vシリーズのロゴ入りの「V Performance」ブランドを装着する。

ボディカラーには、専用色のリフトメタリックを新設定した。アラバスターホワイトを基調としたグレージュの色合いが特長だ。チェリーレッドのインフレアードティントコートも新色となる。

◆高速道路でハンズフリー走行を可能にする「スーパークルーズ」

CT5-Vには、高速道路における部分自動運転を可能にする先進運転支援システム(ADAS)、「スーパークルーズ」が設定される。スーパークルーズは、最新の地図情報データベース、ライダー(LiDAR)、高精度GPS、最新のドライバーアテンションシステム、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせたもの。緊急時には、車載テレマティクスサービスの「オンスター」と連動する機能も備えており、ユーザーは、米国とカナダのおよそ32万kmにおよぶ自動車専用高速道路を、ハンズフリーで走行することができる。

スーパークルーズのドライバーアテンションシステムは、ドライバーの車両コントロールを支援する。走行方向に注意を向ける必要がある場合、警告を発して知らせてくれる。ドライバーは、スーパークルーズを使用している間、常に注意を払い、いつでもマニュアル運転に戻れるよう準備しておく必要がある。ドライバーの認識技術には、「セーフティアラートシート」とズームとチルト調整を備えた最新世代のリアカメラミラーが含まれている。

なお、2021年の初頭からは、レーンチェンジオンデマンド機能を備えた「エンハンストスーパークルーズ」が利用できるようになる、としている。

《森脇稔》

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