自動車商品魅力度、ブランド別でBMWが総合トップ…JDパワー

BMW 3シリーズ・セダン 新型
BMW 3シリーズ・セダン 新型全 3 枚

J.D.パワージャパンは9月17日、2020年日本自動車商品魅力度(APEAL)調査の結果を発表。総合ブランドランキングではBMWがトップとなった。

調査は、新車購入後2~9か月経過したユーザーを対象に5月から6月にかけてインターネットアンケートで実施。自動車の性能やデザインなどの商品魅力に関して評価してもらい、1万9435人から回答を得た。「外装」「内装」「収納とスペース」「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN)」「シート」「空調」「運転性能」「エンジン/トランスミッション」「燃費」「視認性と運転安全性」の10カテゴリーに分類した合計77項目について、所有しているモデルを評価。商品魅力度を示す総合APEALスコア(1000ポイント満点)で表した。

調査の結果、2020年の業界平均の総合APEALスコアは、前年よりも12ポイント上昇し、657ポイント。現在の調査項目設計の初年である2014年の622ポイントに比べ、6年間で35ポイント向上し、2014年以降で最も高い評価となった。また「同じメーカー(ブランド)の車を買いたい」とするブランド再購入意向は14ポイント向上して82%。過去6年で自動車の魅力度は向上し、ブランドに対する顧客ロイヤルティも向上していることが明らかになった。

ラグジュアリーブランドの業界平均は739ポイント(2014年比+28ポイント)、対してマスマーケットブランドの業界平均スコアは653ポイント(同+34ポイント)。ブランドセグメント間の差は縮小しているものの、依然として商品の魅力度における輸入車を中心とした高級車(レクサスを含む)とマスマーケットブランドとの評価差は大きい。

「燃費(燃費や航続距離)」における魅力度評価をエンジンタイプ別にみると、2014年から2019年まではディーゼルエンジンが最も高い評価だったが、初めてプラグインハイブリッド(PHEV)がそれを上回った。PHEVのスコアは783ポイント(同+82ポイント)。電気自動車(EV)も637ポイント(同+85ポイント)と、本格的な電動化時代に向けて、PHEVやEVの性能改善が着実に進んでいると言えそうだ。

ブランド別総合ランキングでは、BMWが756ポイントでトップ。2位はレクサス(746ポイント)、3位はボルボ(737ポイント)。4位にはマスマーケットブランドトップのMINI(736ポイント)がランクインした。

セグメント別モデルランキングのトップは、軽自動車がダイハツ『ムーヴキャンバス』/ホンダ『N-BOX』(同点)、コンパクトはホンダ『フィット』、ミッドサイズはレクサス『UX』、ミニバンはトヨタ『アルファード』となった。

《纐纈敏也@DAYS》

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