全車両をDMVに置き換える阿佐海岸鉄道…さよならツアー 11月1日

DMV導入により引退することになった、阿佐海岸鉄道の気動車。
DMV導入により引退することになった、阿佐海岸鉄道の気動車。全 3 枚

徳島県海陽町の海部駅と高知県東洋町の甲浦(かんのうら)駅を結ぶ阿佐東線を運営する阿佐海岸鉄道は11月1日、「阿佐鉄さよなら列車満喫ツアー」を開催する。

同鉄道では、軌道と道路の両方を走行する「デュアル・モード・ビークル」(Dual Mode Vehicle=DMV)の2020年度中導入を計画しており、JR牟岐線阿波海南駅(海陽町)から阿佐東線甲浦駅まで鉄道を、甲浦駅から室戸市まで道路を走行する予定。現在、阿波海南、海部、甲浦の各駅で導入へ向けた改良工事が行なわれている一方、DMV走行区間を含むJR牟岐線牟岐~海部間は閉塞方式の関係で列車が運休しており、バスによる代行輸送が行なわれている。

阿佐海岸鉄道ではDMV導入を契機に、既存車両のASA101「しおかぜ」とASA301「たかちほ」を3両のDMVに置き換える計画で、今回のツアーはそれを記念して行なわれる。

当日は9時30分から13時30分まで、バスモードのDMVに乗車しての車両基地見学や、モードチェンジ施設が設けられる甲浦駅の見学、海部~甲浦間で運行される臨時列車の乗車などが行なわれる(乗車は宍喰~甲浦間の往復)。

参加には事前の申込みが必要で、30人を募集。旅行代金は大人560円・子供280円。申込みは10月12日まで「阿佐鉄さよなら列車満喫ツアー係」まで、ハガキ、メール、ファックスで受け付ける。ハガキは当日消印有効、それ以外は当日受信有効。

なお、阿佐東線へのDMV導入により、JR牟岐線阿波海南~海部間1.5kmが2021年9月1日にJR四国から阿佐海岸鉄道へ移管される運びとなっており、8月11日にJR四国と阿佐海岸鉄道から国土交通省四国運輸局に対してその申請が出されている。ただし、移管時期は関係者からの意見聴取の状況によって繰り上がる可能性があるとされている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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