ボルボ、EVの XC40リチャージ を出展へ…北京モーターショー2020

ツインモーターは最大出力408hp

エンジンレスで衝突安全性を確保するためフロント部分を新設計

グーグル・アンドロイドベースのインフォテインメント

EV専用のドライバーインターフェース

ボルボ XC40 リチャージ P8 AWD
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ボルボカーズは9月21日、中国で9月26日に開幕する北京モーターショー2020に、『XC40』のEV、『XC40 リチャージ P8 AWD』(Volvo XC40 Recharge P8 AWD)を出展すると発表した。ボルボカーズにとって初のフルEVとなる。

ツインモーターは最大出力408hp

XC40のEVは、当初からEVを念頭に開発が行われたボルボカーズの「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ(CMA)」車台がベースだ。バッテリーパックはフロアに一体化して、室内スペースに影響を及ぼさないよう配慮している。

EVパワートレインは、前後にそれぞれモーターを搭載し、4輪を駆動する。2つのモーターは合計で、最大出力408hpを引き出す。1回の充電での航続は、400km以上の性能を備えている。急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ40分で充電できる。

XC40のEVの独自の特長として、ボンネットの下に専用設計のフロントトランクルームが採用されている。電気モーターの方がエンジンよりもスペースを取らないため、容量約30リットルのフロントトランクルームを設けることが可能になった。ボルボ XC40 リチャージ P8 AWDボルボ XC40 リチャージ P8 AWD

エンジンレスで衝突安全性を確保するためフロント部分を新設計

ベース車両のXC40の優れた安全基準に基づいて、ボルボカーズのセーフティエンジニアは、安全性に対する高い要件を満たす必要があった。エンジンを搭載しない状態でも、他のボルボ車と同じように乗員の安全を確保するため、フロント部分の構造を完全に再設計し、強化している。

XC40のデザインは、EV化されることにより、いっそう流線型が強調された。EVは、エンジン冷却のためのフロントグリルが不要になる。グリルが不要になったことにより、さらにクリーンかつモダンな顔つきになるという。また、内燃機関のエンジンを搭載しないため、ボンネットの下には追加の収納スペースが生まれる。テールパイプが不要になったため、リアエンドのデザインも変化した。

ボディと同色に塗装され、クローズド構造になった専用フロントグリルは、フロントエンドに独特な視覚的特長を生み出すという。このデザインは、EV化でエンジン冷却のための空気循環の必要性が減ったことで可能になった。専用のグリルには、先進運転支援システム(ADAS)プラットフォーム用のセンサーが、スマートに組み込まれる。

ボディカラーには、新しいオプションカラーのセージグリーンメタリックを含む8色を用意する。コントラストカラーのブラックで塗装されたルーフは標準装備となる。新しいオプションとして、19インチまたは20インチのホイールが選択でき、さらに自分好みに車両をカスタマイズできる。

グーグル・アンドロイドベースのインフォテインメント

ボルボXC40のEVには、グーグルの「アンドロイド(Android)」ベースの新開発インフォテイメントシステムが採用された。ボルボカーズはグーグルと提携し、過去数年にわたり、共同で開発を進めてきた。そして、アンドロイドを搭載したXC40のEVのインフォテインメントシステムに、「グーグル・アシスタント(Google Assistant)」、「グーグル・マップ(Google Maps)」、「グーグル・プレイ・ストア(Google Play Store)」を組み込んだ。

この新しいシステムによって、グーグルのオープンソース・アンドロイド・プラットフォームの「アンドロイド・オートモーティブOS(Android Automotive OS)」を完全に統合した。グーグル・マップ、グーグル・アシスタントの他にも、世界各地の開発者のコミュニティが作成した自動車用アプリなどのサービスを、リアルタイムで更新できるようになる。ボルボ XC40 リチャージ P8 AWDボルボ XC40 リチャージ P8 AWD

また、XC40のEVはボルボカーズ車として初めて、ソフトウェアとオペレーティングシステムのアップデートをワイヤレスで受信できるようになる。

アンドロイド・オートモーティブOSの最も優れた機能のひとつに、何百万人もの開発者が慣れ親しんだアンドロイドのオペレーティングシステムを採用しており、車載用に調整されているという点がある。車両にはグーグルとボルボカーズが共同で開発したテクノロジーとサービスが組み込まれており、グーグル・プレイ・ストアを通じて自動車用に最適化し、適合させた音楽アプリやメディアアプリを追加で入手できる。

さらに、グーグル・アシスタントは音声だけで、車両の機能を利用できる。例えば車内の温度調整や、目的地の設定、スポティファイ(Spotify)などのアプリで、好きな音楽やポッドキャストの再生、メッセージを送信して、連絡を取り合うこともできる。

グーグル・マップは、最新の地図や交通に関するデータをリアルタイムで提供し、ドライバーにこれから向かう先の交通状況を知らせ、積極的に代替ルートを提案したり、最寄りの充電スタンドに寄るよう提案したりする。

また、豊富な情報を持つ最新の地図データを使用して、XC40の先進運転支援システム(ADAS)の機能を強化することが可能だ。ルート上の制限速度やカーブなどの重要な情報を、ドライバーに知らせることができるようになるという。ボルボ XC40 リチャージ P8 AWDボルボ XC40 リチャージ P8 AWD

EV専用のドライバーインターフェース

また、インテリアには、EVバージョン専用に開発されたドライバーインターフェースを導入する。これにより、バッテリーの状態などの重要な情報を、ドライバーに表示する。インテリアの細部に、スポーティなスタイルを表現する。リサイクル素材を使用して製造されたカーペットも装備される。

XC40のインテリアの特長のひとつ、キャビン周りに豊富に設けられている機能的な収納スペースも、EVバージョンはそのまま受け継ぐ。ドアやシート下には、より機能的な収納スペースと小さなバッグを掛ける折りたたみ式フック、センターコンソールの脱着式ゴミ箱などが用意されている。

《森脇稔》

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