ランドローバー レンジローバー ヴェラール に初のPHV、燃費45.5km/リットル…2021年初頭に欧州発売

EVモードは最大53km

ステアリングホイールとシフトレバーが新デザインに

無線によりソフトウェアをアップデート

ランドローバー・レンジローバー・ヴェラール のPHV「P400e」
ランドローバー・レンジローバー・ヴェラール のPHV「P400e」全 23 枚

ランドローバーは9月23日、『レンジローバー ヴェラール』(Land Rover Range Rover Velar)の2021年モデルに、初のプラグインハイブリッド車(PHV)を設定し、2021年初頭に欧州市場で発売すると発表した。

EVモードは最大53km

ランドローバーは2017年9月、2020年以降に全車種へ電動パワートレインを設定すると発表した。EVをはじめ、PHV、ハイブリッド車(マイルドハイブリッドを含む)を投入していく計画だ。レンジローバー ヴェラールのPHVは、この計画に沿って登場したモデルとなる。

レンジローバー ヴェラールのPHVパワートレイン搭載車は、「P400e」グレードを名乗る。エンジンは2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「インジニウム」で、最大出力300psだ。これに最大出力143psのモーターを組み合わせて、システム全体で404psのパワーと65.3kgmのトルクを引き出す。駆動方式は4WDだ。動力性能は0~100km/h加速が5.4秒となる。

二次電池は、蓄電容量17.1kWhのリチウムイオンバッテリーだ。EVモードでは、最大53kmのゼロエミッション走行が可能だ。この効果もあって、欧州複合モード燃費45.5km/リットル、CO2排出量49g/kmの環境性能を実現している。バッテリーの充電は、標準の7kWウォールボックスを使用して、1時間40分。急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ30分で充電できる。

ステアリングホイールとシフトレバーが新デザインに

2021年モデルでは、最新のADAS(先進運転支援システム)のソフトウェアアップデートを無線で受信するためのスマートボタンが、新デザインのステアリングホイールに組み込まれた。従来のロータリーギアセレクターに代えて、新設計のドライブセレクターも採用されている。

2021年モデルには、最新のインフォテインメントシステムの「Pivi」や「Pivi Pro」をデジタルスクリーンに搭載した。Piviは使いやすさを重視して設計されており、シンプルなインターフェースにより、安全性を高めている。鮮明な新グラフィックスと高速なレスポンスは、新しい電気アーキテクチャによって可能になった。専用電源のおかげで、画面とナビゲーションシステムを数秒で起動できるという。

無線によりソフトウェアをアップデート

2021年モデルは、無線によりソフトウェアアップデートが行われるため、ディーラーに行く必要が少なくなる。無線データ接続により、顧客は最新の地図、アプリ、車両ソフトウェアモジュールにアクセスできる。更新はタッチスクリーンを介して、好みの時間にスケジュールできる。

2021年モデルには、「アクティブロードノイズキャンセリング」が追加され、キャビンの静粛性を、さらに高めている。アクティブロードノイズキャンセリングは、インテリジェントなテクノロジーだ。路面からの振動を常に監視し、乗員の耳に届くノイズを除去するために必要な逆位相の音波を計算する。4デシベルのノイズを削減することにより、さらに洗練され、落ち着いた室内空間を追求している。

このシステムは、シートベルトセンサーを使用して、乗員の数と着座位置に基づいて、キャビンで再生される音のレベルと位置を調整することができる。この高度なシステムは、車内でより穏やかな体験を提供し、ドライバーの疲労を軽減する。これは、長距離走行において、とくに効果を発揮する可能性がある、としている。

《森脇稔》

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