エンジニアリング会社のAZAPAは、9月26日に開幕した「北京モーターショー2020」にて、超小型モビリティのコンセプトカー「AZAPA-FDSコンセプト」を世界初公開した。
FDSはアッパーボディ、アンダーボディをモジュール構造化する「フレキシブル・ディコンポジション・ストラクチャ―」と、各機能ごとのシステムをモジュール化した「ファンクション・ドメイン・システム」の2つの意味を持つ。AZAPA-FDSコンセプトは、2021年度中の市販化を目指しており、市販前提の2人乗り超小型モビリティとしては世界初の燃料電池車となる。
車両サイズは全長2490mm×全幅1295mm×全高1250mm、ホイールベースは1800mm。近距離移動での使用を想定し、扱いやすいコンパクトサイズとした。1回の水素充填で約100kmの走行が可能。充填は数秒で済むため、電気自動車のように充電時間を気にしたりバッテリーを交換する必要が無く、日常の近距離移動に気軽に利用できる。
AZAPAでは、超小型モビリティの燃料電池仕様の他にバッテリーEV仕様も開発。普及に向けて協力企業とFDSコンソーシアムを設置し、超小型モビリティの利活用や開発/生産の課題解決に向けた研究を行う。また水素社会への転換を推進するため、マイクログリッド(小規模エネルギーネットワーク)の設置推進に向けた水素コンソーシアムも協力会社と設立する予定で、水素インフラの普及とその利活用を同時に進める考えだ。