ドローン宅配では必須か? ドローン用エアバッグ…Japan Drone 2020

Japan Drone 2020
Japan Drone 2020全 4 枚

松屋R&Dという会社がドローン用のエアバッグを参考展示していた。有人ドローンの乗員保護のためのエアバッグではなく、ドローンそのものを守るエアバッグだ。(Japan Drone 2020、9月28~29日、幕張メッセ)

DJIのドローンにはオプションで似たようなものが用意されている。オプションを用意できるほど共通化されていないのが現状のドローンだ。形状はじつに多様だが、同社のエアバッグは、原則製品・機体ごとのカスタムメイドとなる。基本的な機構、性能などは実験済だそうだ。会場では参考出品となっていたが、注文があればいつでも制作できるという。

業務用のドローンは、市販モデルでも数十万円から数百万円する。落下による破損はできれば避けたい。今後、ドローン配送が認可されサービスが始まると荷物保護の意味でエアバッグのニーズが高まる可能性がある。宅配まで応用が広がれば、周辺設備や対人事故のためドローンのガードフレームやエアバッグは必須となるだろう。

同社の狙いはそこにある。原理は簡単で、エアバッグを仕込んだガードフレームが、ドローンからの異常信号によって圧縮ガスで展開する。落下の衝撃から本体だけでなく荷物を保護する機能もある。車両のエアバッグと違い、展開後も空気を保持するので、水上・会場でも浮力が確保される。海上に落ちても沈まないのでGPSやビーコンを使えば回収が可能だ。

Japan Drone 2020Japan Drone 2020

エアバッグ展開は衝撃によって制御可能だが、落下までの時間がたっぷりある(車両事故より)。展開はゆっくりでよいので、炸薬は必要ない。救命胴衣などを膨らます原理で十分だ。機体や荷物の重さにもおるが、エアバッグが膨らんだまま落ちてくるので、人に直接当たっても怪我は最小限に抑えられる可能性もある。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  2. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  3. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  4. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  7. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
  8. アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
  9. 「何にでもなれる自由な存在」グランドクロスオーバー、スズキ『GSX-S1000GX』の凄みとはPR
  10. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
ランキングをもっと見る