日産 ローグ 新型、最新「プロパイロット」採用…10月後半米国発売

ナビシステムとリンクするプロパイロット

制限速度の標識に合わせて速度を自動的に調整

後席に子どもを置き忘れないための安全装備

日産 ローグ 新型
日産 ローグ 新型全 23 枚

日産自動車(Nissan)の米国部門の北米日産は10月5日、『ローグ』(日本名:『エクストレイル』に相当)の新型を、10月後半に米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万5650ドル(約270万円)だ。

従来型ローグは2世代目モデルで、2013年9月に発表された。初代は独自デザインだったが、2代目ローグは、3代目エクストレイルの兄弟車として、北米でデビューした。このローグがおよそ7年ぶりにモデルチェンジを行い、3代目となる新型が米国で発売される。

ナビシステムとリンクするプロパイロット

従来型ローグは、高速道路のストップ&ゴーの煩わしさを軽減し、高速道路での長距離ドライブを容易にするドライバーアシストテクノロジー、「プロパイロットアシスト」を搭載した最初の日産車のひとつだった。プロパイロットアシストは、ステアリングアシストとインテリジェントクルーズコントロールを組み合わせて、交通量の多い高速道路でも、加減速やステアリングの制御を支援する。

新型ローグのプロパイロットアシストは、新世代のレーダーとカメラテクノロジーを導入して強化された。日産によると、スムーズなブレーキング、より優れたステアリングアシストフィール、他の車両が車線に侵入した時の検出性能の向上を実現しているという。

さらに、上級グレードに標準のナビリンク付きのプロパイロットアシストは、いくつかの新機能を備えている。プロパイロットアシストを、日産の「ドアtoドアナビゲーションシステム」にリンクさせることにより、ナビゲーション地図データが、高速道路のカーブやジャンクションで速度を低下させ、ドライバーが高速道路の出口で減速するのを支援することが可能になった。

制限速度の標識に合わせて速度を自動的に調整

さらに、ナビリンク付きのプロパイロットアシスト装着車では、高速道路の渋滞時のストップ&ゴーの停止ホールドタイムが、3秒から最大30秒に変更された。ドライバーがアクセルペダルを操作したり、システムをリセットしたりしない限り、停止状態が持続する。交通標識認識を利用すれば、システムは制限速度の標識に合わせて、車両の速度を自動的に調整することもできる。

新型では、「インテリシェント・アラウンド・ビューモニター」をオプションで用意した。電気式シフトの採用により、シフトレバーの下の機械が不要に。これにより、センターコンソールはフローティングデザインとなり、収納スペースが拡大している。

後席に子どもを置き忘れないための安全装備

新型ローグは、全モデルに「ニッサン・セーフティ・シールド360」を標準装備した最新の日産車となる。ニッサン・セーフティ・シールド360テクノロジーには、歩行者検出機能を備えた自動緊急ブレーキ、ブラインドスポット警告、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱警告、ハイビームアシスト、リアの自動ブレーキが含まれる。

ニッサン・セーフティ・シールド360に加えて、すべてのグレードに「インテリジェント・ドライバー・アラートネス・テクノロジー」と「リアドアアラート」を標準装備する。「ブラインドスポット・インターベンション」と交通標識認識も、オプションで選択できる。

リアドアアラートは、車内にうっかり子どもを置き忘れないための安全装備だ。後部ドアのスイッチをモニターして、走行前後のドアの開閉状態を検知する。走行する前に後部ドアが開閉されたにもかかわらず、走行終了後に後部ドアが再び開かれなかったことが検知された場合、車両が駐車され、イグニッションがオフになった段階で、インパネ内のディスプレイに警告メッセージを表示する。

それでも、ドライバーが子どもを車内に残したことに気づかず、車両から離れた場合、自動的に複数パターンの音を発するクラクションを鳴らして、ドライバーに後部座席を確認するよう促す、としている。

《森脇稔》

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