パナソニック、車載ディスプレイ用反射防止フィルムを製品化 低反射率0.5%を実現

アンチグレアタイプの車載ディスプレイ用反射防止フィルムを製品化
アンチグレアタイプの車載ディスプレイ用反射防止フィルムを製品化全 1 枚

パナソニックは10月12日、コストパフォーマンスに優れたウェット製法で、映り込みを低減したアンチグレアタイプの車載ディスプレイ用反射防止フィルムを製品化したと発表した。

車載ディスプレイの大型化、高精細・高画質化、異形状化、操作性向上が進む中、安全・快適に運転するために、ディスプレイの映り込み低減が強く求められている。車載ディスプレイの反射防止には、大画面化や異形状化に対応しやすく衝撃時の飛散を防ぐフィルムを貼合する方式が適しており、開発品は反射防止フィルムの製法としてウェット製法を採用。ウェット製法は、生産リードタイムが短いなどコストパフォーマンスに優れる一方で反射防止特性に課題があったが、独自の樹脂設計技術、ハードコート材料設計技術、ナノコーティング技術により、反射率を0.5%以下に抑える低反射特性を実現した。

またDIN規格をクリアするハイレベルの耐候性により、車内の厳しい使用環境下におけるフィルムの劣化を抑制する。さらに、独自の光学材料設計により、優れた赤外線透過率を実現。ドライバーモニタリングシステムなどの赤外線センサー部を覆ってのフィルムの貼り付けが可能になり、センサー受光部の穴開け等の工程削減やデザイン性の向上に寄与する。

開発品は、10月14日から15日に開催される米国の車載ディスプレイ展示会「SID Vehicle Displays Online 2020」に出展予定。またサンプル対応を開始しており、2021年4月に量産を開始する予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  4. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
  5. ジープ『グラディエーター』、カナダで約120万円値下げ…2026年型を年内発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る